今日は7月24日、祝日だ。
今年のみの新設された「スポーツの日」であり、本来開催されていたオリンピックに合わせて設定された日だそうだ。
とはいえ、そんな体育会系満載の日にまったく似合わないバンドが結成16周年を迎えた。
そう、我らがUNISON SQUARE GARDENだ。まあ「スポーツの日」は今年できたので、そこにとやかく言われる義理はないのだけど。
どんな理由であれ、結成日が祝日であることはライブ的な意味で嬉しいので、ぜひとも来年以降も残して欲しいところです。
16周年を迎えた彼らは今年は通常営業に戻ることを強調していながらも、昨今のコロナウィルス流行により、それが不可能になってしまった。
結果的に今の情勢に合わせた生配信というかたちでもライブを先日開催し、やり方は異なれど、いつも通りのカッコ良い彼らを見せてくれたばかりである。
この内容に関しては、ブログでの記事にしているし、音楽文にも一文投稿した。時間があれば読んでみて欲しい。時間がなければこの記事だけ読んでいって。
そんななかでの結成日という記念すべき日を迎えるなかで、自分にもできることがないか…と考えたのが、やはり文を書くこと。
ふと頭をよぎったのが「fun time 724」、2015年7月24日に日本武道館で開催されたライブだ。
日本武道館といえば、アーティストにとって一種のステータスになっており、ここでライブすることが実績として数えられることも多い。
そのため、ユニゾンも武道館でライブをすること関してドラマがあったことがインタビューでも推察される。
それ故にライブ自体にもグッと来るポイントが数多くあった。あったのだけれども。
個人的な話をすると、この頃からユニゾンを聴いていた僕はこのライブには参加していない。
当時は1人でライブを行くことはまだ少なかったし、遠征なんてもってのほかだった。
SNSもそんなに手広くやってなかったし、誰かと共有できないライブにはちょっとだけ寂しさを感じる頃でした。
何より社会人1年目だったので、音楽に対しての距離感もだいぶと遠ざかってしまったように思える。
…いやーあの頃は大変だったなぁ(しみじみ)
学生諸君はただでさえ就活が大変なときだと思いますが、社会人になると良くも悪くも音楽との接し方が変わってしまうので、心づもりだけはしておいた方が良いと思います。
何だか説教っぽくなっちゃったかな?閑話休題。
実はあまり視聴機会のないfun time 724 、時間が経つにつれて行けなかった後悔が増すので、購入もしてなかったり。
昨年の15周年の一環でGYAOの無料視聴を見たことはあるんですが、これを機にライブDVDを買いました。
なので、今回は初めてライブを見た気持ちになったつもりで視聴レポを書いていこうと思います。
…決めてから約3日でここまで動けるのは、自分的にはなかなかのフットワークの軽さでした。
好きの力ってすごいね。
SE.絵の具
まずは登場SEの絵の具から。
武道館の360°の客席が普段のライブと異なるのが印象的です。
ステージ入りする順番は貴雄→田淵→斎藤さんのいつも通りの入り方。
スタッフと談笑する斎藤さんが印象的で、この頃はいつもの白いギターではないものも頻繁に使っているのも目を引きます。
「絵の具」も普段とは違う特別仕様。15周年のときはある程度予想もできたので、前情報なしでこれを聴いた人の感想がぜひ聴きたいですね。
そして、全員の準備が完了すると、「fun time 724 」の文字が画面に浮かび、「絵の具」の音が消える。
1.誰かが忘れているかもしれない僕らに大事な001のこと
この時期にこれを1曲目に持ってくること自体が、まさに「UNISON SQUARE GARDEN」って感じだよなぁ…。
自分がもし参加してたら、間違いなくきょとん…としていた自身があります。
1曲目は「誰かが忘れているかもしれない僕らに大事な001のこと」でした。
当時はB面の曲であり、その2日前に発売された「DUGOUT ACCIDENT」に収録されたばかりの曲でした。
B面ゆえに知名度は決して高くなく、ファンとしても隠れた名曲的な認識でいたと思うので、これが幕開けに選ばれるとというのはかなりのサプライズだったと思います。
ガリレオの除くB面は基本的にライブでやらないというユニゾンのルールを、D.Aに収録された途端に披露されるという満を持して感に、田淵のニヤっとした顔が想像できます。
田淵がB面に入れたことを後悔するぐらいに思い入れのある曲みたいなので、ライブしてて楽しかったんだろうな…っていうのも表情を見ながら感じました。
1曲目に選ばれたのは、001=1曲目ぐらいしか思い浮かばないですけど、どうなんでしょうね?
斎藤さんの「ようこそ!」からの2曲目は「リニアブルーを聴きながら」でした。
この溜めた感じの「ようこそ!」がかっちょええんだよなぁ。
当時は「シュガーソングとビターステップ」という超新星はいましたが、「オリオンをなぞる」と「桜のあと(all quartets lead to the?)」との安定の3本柱だったイメージなので、この選曲にも納得です。
マイナーな選曲から誰もが知っている曲に引き戻す手法、相変わらずジェットコースターみたいで感嘆です。
何となしに舞洲の「お人好しカメレオン」→「シャンデリア・ワルツ」を思い出してしまうのは僕だけだろうか?
最近の曲はどれもパワーが溢れているので、それ一つで曲が成立してしまうことも多いですが、こうやってあえて爽やかさに寄って他の曲も引き立ててくれるような立ち位置も良い味出しているなと思います。
特にこの頃のユニゾンでは、かなり特別な存在な気がしますね。
3.MR.アンディ
"悩んでないのに 朝が来て 悩んでないのに 夜が来る"
そんな特別なアレンジから入ったのは、「MR.アンディ」です。
何となくparty styleを彷彿とさせるアレンジですが、披露されたのは通常バージョン。
この曲はライブで入れるには少々特殊な置き方が必要だと思うんだけど、それでもいつも他の曲に浮くことなくセトリに入ってくるのがすごいと思う。セトリおじさんの手法に脱帽です。
余談ですが、party styleが未だに聞けてないので、どこかのライブでやってください。お願いします。
4.ため息 shooting thn MOON
よん、まい、めぇぇぇぇ!!!!
実際行けてたら発狂するだろうねぇ…。
4曲目に4枚目のアルバム「CIDER ROAD」の曲を持ってくる手法、控えめに言って大好きです。
ここらへんからロック調の曲が増えてきたので、田淵の暴れぶりが気持ちよくなって参りました。
ラスサビ前にメンバー3人にそれぞれスポットが当てられる演出も良いですね。
5.マスターボリューム
はい、推し曲!死んだ〜!!
5曲目は「マスターボリューム」、おそらくこの頃としてはキラーチューンを連発しまくっている気がするので、武道館という場所に特別感を与えてくれます。
語彙が乏しくて申し訳ないんだけれど、この曲はとにかくカッコ良い。
貴雄のドラムのチキチキ音も、合間に挟まれる田淵のベースも、斎藤さんのギターソロも唸り声も全てがカッコ良いに振り切っていて、聴いてて気持ちが良くなる。
斎藤さんの「UNISON SQUARE GARDENです!」も、心なしか普段よりカッコ良く聞こえてしまう。
実は全国的なイベントでは、このライブ以来登場していないので、そろそろ聞きたいのが本音です。来月のライブに期待したいところ。
6.サンポサキマイライフ
斎藤さんの「今日は長いよ〜!」とイタズラっぽい表情からの「自由に楽しんでいってください、よろしく〜!」は絶対に楽しい…そんな思いが溢れたのは「サンポサキマイライフ」です。
壮大な前奏からの「ハイ!」はいつ見ても楽しそう。
斎藤さんのMC後に置かれる曲で、何となくライブの方向性がわかってしまうところもあるんですが、今日のライブがとんでもないことになる…もし参加できたらそんな予感に包まれていたと思います。
いやーしかし、メンバーもお客さんも楽しそうだ。
7.ワールドワイド・スーパーガール
ファンから思わず歓声から漏れてしまう登場をしたのは、「ワールドワイド・スーパーガール」です。
今じゃめっきりやらなくなってしまったレア枠の曲ですが、この時期はもうちょっと頻度が高かったような…ツアーのセトリにも入ってたし。
とはいえ、それでも披露されるのは意外だったと思うので、この歓声には納得です。
あとこの曲は首を360°動かしたり、"もう1回"のときに指を1本あげる等…とにかく田淵がかわいかった印象です。
8.like coffeeのおまじない
「Hey,Lady's&Gentleman!Boys&Girls〜!やっぱり!東京!like coffee…カモン!」
これを聞けるだけで優勝だと思います。お前がNo.1だ。
そんな冗談は置いておいて、レア曲が続きます。
8曲目は「like coffeeのおまじない」です。
武道館が舞洲と異なるのが、必ずしもメジャーな曲をやりすぎていないこと。
10周年は"何気ない記念日"であることを押していたので、本人たちが"やりたい曲""やるべき曲"がセトリに入っていた印象があります。
本人たちが楽しいライブをファンが同じくらいに負けじと楽しむ、そんないつもの彼らのライブをちょっとだけ特別な気分で見れるのが嬉しくなりますね。
9.スカースデイル
世に言う「アナザーワールド詐欺」といわれるイントロから始まったのは、「スカースデイル」です。
改めて聴くと、確かにまぎらわしい。そして、多分それはワザとだね。笑
その頃からほとんどやらなくなっていたミニアルバム収録の楽曲である「アナザーワールド」を彷彿とさせるメロディから始まり、徐々に本来のメロディに戻っていく演出から始まりました。
色んな楽曲を織り交ぜたセッションはユニゾンではよくある話だけど、これは残念がる人は多かったかも。
まあでも、メロディとしては完成度が高く、ひきこまれるものがあったと思います。
どうしても先日の配信ライブと比べてしまうんだけど、やっぱりコーラスの質が全然違うな…という印象です。
この頃はまだ発売して2か月の新曲でしたね。何だか懐かしくなってしまいます。
どこか初々しさも残しながら、抜群のパフォーマンスで盛り上がる姿は当時からその面影を感じさせますね。
発売してから初のワンマンが武道館というのも出来過ぎな気もしていますが、それも今考えると必然なのかも。
この曲に関して色んなことを語っているけれど、それでも言葉が出てくるのはポテンシャルの高さ故かな。
11.23:25
めちゃくちゃにカッコ良いセッションから始まったこの曲、2ndアルバム「JET CO.」からは唯一のセトリ入りになりました。
相変わらず多幸感満載で、(多分)田淵のお気に入りなので、やはりこのライブでも登場しました。
「JET CO.」はいわゆる闇期にできたアルバムゆえに、何となくセットリストにも入りにくいイメージがあります。
最近はそうでもなくなったか?ということも増えてきたけれど、やはりこの時期は顕著な気もする。
一つはあんまり思い出したくない時期…ということもあるんだろうけど、「23:25」がライブで役割を十二分に担えてしまうというのもあるんだろうね。
12.天国と地獄
この曲もまだまだ新顔でしたが、ライブで猛威を奮っていたことが想像できますね。
舞洲でも披露した特別なイントロから、ユニゾンでは珍しい火を吹く演出も飛び出したり、曲としてもかなり優遇されていたように思います。
それが今でもライブの第一戦で活躍しているので、この頃の扱いもシュガビタ同様にある種の必然だったんですね。ランキングは30位以下だったけども。
斎藤さんの今世紀最高にカッコ良い巻き舌と田淵の暴れっぷりが目を引く曲なので、またライブでやって欲しいものです。
〜MC〜
360°の客席を見て、「三十路3人の後頭部は大丈夫ですか?」って咄嗟に言える斎藤さんはやっぱりすごいなぁ。これぐらいトークが上手くなりたい。
あと「はじめてのおつかい」はあまり鉄板ネタすぎるので、いつも笑ってしまう。
普段はめちゃくちゃにカッコ良いのに、こういう時に出るしょーもないトークも好きだね。
13.プログラムcontniued
通常版を視覚的に聞くのはかなり久しぶりな気がします。
この曲は武道館とツアー「プログラムcontniued」でしか披露されておらず、、かなり限定的な人しか聞けていないレアな立ち位置なはず。
15th style以上に"何気ない記念日"であることが強調されているので、これぐらいの温度感がちょうど良いのかもしれませんね。
20周年時は20th styleなのか、それとも新曲が出るのか…そこらへんも注目ですね。
14.光のどけき春の日に
時期的にも、曲的にも、001並みに選出が意外だった曲かもしれませんね。
あえて意味を考えるとしたら、記念日にライブを行うという感謝の気持ちとそれを隠そうとする照れ臭さでしょうか。
"もう少しこのまま"
そんな気持ちも込めているのかな?
春をイメージしたピンクの照明も、この頃は珍しいので、よく映えていると思います。
15.クローバー
この並びは単純に美しかったです。
桜舞う春の午後から、一気に時を飛び越えてクローバー畑が見えるような…そんな景色が頭の中に入り込んできました。
この曲はホールや武道館みたいな広い会場がよく映えますね。
"君がここにいないことで あなたがここにいないことで まわってしまう地球なら 別にいらないんだけどな"
そんな言葉が染み渡ります。
斎藤さんのアルペジオもいつ聴いても素晴らしいです。
このライブの肝のひとつは、バラードがとにかく美しいの一言に尽きる。
メロディもさることながら、言葉のキレイさ…彼らの思いを余すこと込めた純粋さが耳に残るような。
ラスサビ前の斎藤さんの歌う表情にもそれが垣間見えていますね。
滲み入るように歌っている田淵の顔も素晴らしい。
この曲はいつ出会っても、メンバーが良い表情しているのも最高なんだよな。
何よりこの位置で登場することに、ライブがもうすぐ終わってしまう…そんな悲しい予感もつきまとう宿命な曲ですね。
〜MC2〜
せっかくなら他のメンバーも喋ってもらうことに。
貴雄のタクシー話もだいぶ出来上がっていたし、田淵の言葉に注意…の話もめちゃくちゃ構成うまかくて笑ってしまった。
個人的に田淵の喋り方にちょっとだけ若さを感じるので、何か新鮮でした。
斎藤さんのバンドの方向性や自信について語ってくれた後に、登場した曲は…
17.シュプレヒコール〜世界が終わる前に〜
「どの斎ちゃんの歌い出しがカッケェ選手権」が開催されるとしたら、間違いなくこの曲が上位に入る自信はあります。
斎藤さんの色気満載な"古い…"の歌い出しから始まったのは、「シュプレヒコール〜世界が終わる前に〜」です。
先ほどまでの美しいバラードから打って変わっての薄暗さも感じる、彼らの思いが吐露されるナンバーですね。
このライブは本当に今やって欲しくてたまらん曲がたくさんセトリ入りしています。
"今世紀には今世紀のやり方がある"
この言葉は今のご時世にも通ずるものがあるので、31位〜70位ランクインしていれば、ぜひ来月のライブでもやって欲しいところです。
18.桜のあと(all quartets lead to the?)
ここからはもう怒涛の展開ですね。もはやUNISON SQUARE GARDENのお家芸といっても過言じゃないかと。
先陣を切るのは「桜のあと(all quartets lead to the?)」、アルバムツアーを経て、すっかりライブの定番曲に仲間入りした印象があるのがこの時期です。
「CIDER ROAD」の後に制作された曲であり、「Catcher In The Spy」に収録されたこの曲は、ポップとロックと塩梅がこれまた絶妙で。
ユニゾンを新しいステップに押し上げた曲だと信じて止みません。
今の慣れ親しんだ歌い方も好きだけど、この時期のまだまだ勢いが感じられる歌い方も好きですな。
19.徹頭徹尾夜な夜なドライブ
からの今度はロックに振り切った曲の登場です。
「徹頭徹尾夜な夜なドライブ」、満を持してファンの周知の元での登場となりました。
元々ライブ限定で披露されていたこの曲は、音源として残ることはなく、約2年間ライブのみで知られていく曲となりました。
それが10周年記念の「DUGOUT ACCIDENT」でついに収録されることとなり、その2日後のライブでさっそく披露されることとなりました。
今でこそ定番曲ですが、当時は音源収録もされていないマイナー曲なはず…そんな予想も裏切るぐらいの客席のノリ具合はどれだけユニゾンのライブを愛する人が多いのかを示す結果となりました。
音源収録前にライブで一度聞いたことがありますが、そのときでさえ熱量は凄まじかったので、この時期にライブで聞けた人は感慨深いものがあったと思う。
願わくばここで聞きたかったものです。
20.シャンデリア・ワルツ
YouTubeで公開されていることもあり、何度も見ている映像ですが、こうやって一つの流れとして見るとまた違った印象を受けます。
とにかく序盤の斎藤さんのギターソロが死ぬほどカッコ良い。
客席まで近づいての演奏なんて、きっと武道館でしかやってくれない演出のはず。
腕を振り上げ感情を表にする斎藤さんなんて、滅多に見れるものじゃないしね。
会場も一体感となる多幸感、うらやましいです。
21.ドラムソロ〜場違いハミングバード
斎藤さんによる2度の「オンドラムス!」から放たれるのは静かなるトーンでの「オンドラムスタカオスズキ!」
毎回勢いのあるパフォーマンスを披露してくれますが、今回もそれは現在でした。
いつもの手数の多いドラムだけでなく、スティックを口に加えて手を叩いたり、どんどんテンポを上げていったり…普段より長尺な分やりたい放題でした。
最後にはステージごと上昇してしまったり…演出面では圧倒的に優勝だったと思います。
そこからの今度は田淵と斎藤さんが地下からステージに戻ってくる演出も、演奏も相まって最高にカッコ良かったです。
からの貴雄の「1.2.3.4!!」はいつどんな場所で聴いてもアガりますねぇ。
新米も備蓄米も問答無用でノセてしまう、ある意味最強のナンバーなので、やはり終盤がよく似合うと思います。
縦横無尽に動く田淵智也も徹頭徹尾気持ちが良い。
このときの斎藤さんの舌打ちも今世紀最高にエロかったです。
そこから間髪入れずに…
22.ガリレオのショーケース
B面でありながら、今もライブの定番曲に名を連ねる「ガリレオのショーケース」…武道館でもめちゃめちゃ良い位置で登場しました。
楽曲としての立ち位置に反して、ライブで盛り上がる力も相当なものがあるので、「DUGOUT ACCIDENT」に収録されるまでは見つけるのに一苦労だった人も多いと思います。僕もその1人です。
でも、知ってる人だけがダントツに楽しめる空間…誰に対しても優しくないからこそ見える景色は、そこに到達したときに自分にしかわからない感動に出会えるのが素敵ですね。
ラスサビ前に斎藤さんと田淵が一瞬だけ向き合って、お互いのポジションと逆方向に走っていくのはこのライブのベストシーンだと思うし、"毎日が、そう!"で駆け抜けながら歌う田淵も見応え抜群だと思います。
何気に本編終盤のガリレオに出会ったことはないので、いずれ再会したいものです。
23.センチメンタルピリオド
本編最後を締めるのは、メジャーデビューシングルでもある「センチメンタルピリオド」でした。
終わるを感じさせる壮大なイントロからの「ラスト!センチメンタルピリオド!!」は、記念ライブのお約束になりつつありますね。
このイントロの意味はラジオで知ったんだけど、それ抜きにしても特別な感じがして好きですね。
"高性能のヘッドホンなんで 世界の音も聞こえません"
"ロックだけで暮らしていけるなんて 言い訳にしか聞こえません"
ユニゾンらしい矛盾が両立している歌詞が何とも言えないんだけど、11年経っても変わらずに昔の曲が愛されているのは何だか嬉しくなってしまう。
僕らの大好きなロックバンドは最高だ。そう言いたくなるぐらいに。
斎藤さんの「バイバイ!」とともに本編は終了し、楽しい時間は一度幕を閉じる
〜MC3〜
「機材片付けに来ただけですんで」なんて照れ隠しとともに登場したのは田淵智也。
そんなことを言いながら、楽器を手に取り話を始まる。
5年前から準備していた言葉は結局言ってくれなかったけれど、代わりに僕らに勇気をくれる言葉を言ってくれました。
画面越しでもグッと来てしまいますね。
そんな嬉しい言葉の後に続くのは…
EN1.3 minutes replay
"確かな3分間を リプレイ"
この言葉を聞きたい人は山ほどいるだろうね。
そうして彼らは言ってくれる
"世界が変わる夢を見た"
EN2.kid,I like quartet
アンコール序盤は3rdアルバム「Populus Populus」の曲順を再現した並びとなりました。
当時この流れに出会った人はどう感じたんだろう?ぜひ感想を聞きたい。
このアルバムはおそらく闇期だったユニゾンを救う作品になったはずなので、当時の彼らには並々ならぬ思い入れがあったことが推察される。
イメージ的には、現在の「MODE MOOD MODE」の立ち位置に1番近くて、その頃のユニゾンの多幸感を象徴するアルバムだったんじゃないかな。
それがENに登場する意味は言葉したいけどできない、そんなすごく大事なものが隠れているような気がする。
そんな考えを抜きにしても、気持ちがアガっていくアンコール…楽しくないはずがないよね。
EN3.フルカラープログラム
この3曲の並び、どんだけ完成度高いんだよ…とライブに行けなかったことをやはり悔やんでしまいます。
「センチメンタルピリオド」と双璧を成す、ユニゾンの象徴曲である「フルカラープログラム」がENのラストを締めました。
貴雄のドラム音から始まるイントロだけで顔が綻んでしまうのは、もはや条件反射みたいなもので…どうしても先日の配信ライブを思い出してしまいます。
斎藤さんと田淵が楽しそうに向き合って演奏しているのも印象的です。
圧巻なのはラスサビ前の斎藤さんのアカペラ。
前回の配信ライブでは無観客のなかで行われていましたが、この武道館ではたくさんの観客がいるなかで歌われました。
たったそれだけの違いなのに、ガラッと印象が変わったような…より尊いものを見せられているような思いを受けた。
ラストに延々と向き合って音を鳴らす斎藤さんと貴雄も、ステージを駆け回って観客に向けて何かを届ける田淵も、それに対して笑顔になっている観客も全てが最高の一言で表せてしまうぐらいの良いものを見れた気がしましたね。
斎藤さんの「またね!」の一言でライブは終了し、"何気ない記念日"の1日は終わりを迎えた。
〜MC4〜
最後は斎藤さんのMCでライブは幕を閉じた。
とにかく満足気な笑顔の斎藤さんが印象的だった。
「僕らにとって大切な人たちにとっての大切なバンドになるように」、そんな言葉が信じられるのは、自分たちのために音楽をする彼らだからなんだと思う。
決して親切じゃないし、不器用なバンドかもしれないけど、誰よりも誠実だからこそ信じられるものがあることを感じた。
それはこの武道館という大きなステージでライブをしたからこそ、感じる部分なんだと思う。
残念ながら当時の僕はこのライブに行こうという気持ちは湧かず、今ではそれに悔しい思いをしてしまっているけれど。
17年目の今日や20周年のいつかに、それよりももっとカッコ良いライブをしてくれることはわかっているので、とりあえずはそれを信じて前を歩いて行こうと思います。
fun time 724 セットリスト
1.誰かが忘れているかもしれない僕らに大事な001のこと
3.MR.アンディ
4.ため息 soothing the MOON
5.マスターボリューム
6.サンポサキマイライフ
7.ワールドワイド・スーパーガール
8.like coffeeのおまじない
9.スカースデイル
11.23:25
12.天国と地獄
13.プログラムcontniued
14.光のどけき春の日に
15.クローバー
17.シュプレヒコール〜世界が終わる前に〜
18.桜のあと(all quartets lead to the?)
19.徹頭徹尾夜な夜なドライブ
20.シャンデリア・ワルツ
21.ドラムソロ〜場違いハミングバード
22.ガリレオのショーケース
23.センチメンタルピリオド
EN1.3 minutes replay
EN2.kid,I like quartet
EN3.フルカラープログラム
16周年おめでとうございます。
ロックバンドに祝福を!今日高らかに音を鳴らすことを信じて。