ナツノヒ

UNISON SQUARE GARDENについて色々触れちゃうブログです。語彙がないから複合技でお送りしております。

2021 RADIO CRAZY ライブレポ+おまけ

約3年ぶりに冬フェスに参戦してきました。

 

参加したのは「RADIO CRAZY」、奇しくも自分が2018年に参加した最後のフェスと同じものに行くことになりました。

 

もちろん目当てはUNISON SQUARE GARDEN…冬フェス自体も彼らにとっては久々なはずなので、そういう意味でも期待値は上がっていきます。

 

会場は例年のインデックス大阪ではなく、まさかの京セラドーム。

 

これまた奇妙な偶然ですが、UNISON SQUARE GARDENにとって、そして僕にとっても始めてのドーム公演となりました。

 

そんな瞬間に立ち会えたことは素直に嬉しいのですが、形式はガッツリスタンディングなので、これが正式な見方なのか?なんて疑問も少しだけあったり。

 

そんな半信半疑な状態ですが、しっかりと目に焼きつけることができました。

 

今回はその記憶をできる限り文字にして残したいと思います。

 

 

 

 

 

すっかり日が落ちた18時過ぎに前バンドの演奏が終わり、スタッフが出てきてライブの準備を始めました。

 

昔のフェスではこんなときもメンバーは出てこなかったりしたものだけど、最近は音チェックで出てきてくれたりするもんだから、時代は変わったなぁ…なんてシミジミ思います。

 

貴雄なんかは序盤から出てきてスタッフと入念な打ち合わせをしていましたが、斎藤さんと田淵は出てきたのは開演10分前ぐらいの直前でした。ここらへんでもメンバー間の意識の違いが出てて面白いです。

 

ちなみに斎藤さんのマイクチェックは世界一かっこいいと思っているので、この瞬間がフェスでのトップクラスの楽しみといっても過言ではありません(真顔)

 

他所のバンドはリハで演奏するなんてサービスもしてくれるけど、そこは我らがUNISON SQUARE GARDEN…かっちょいいセッションはしてくれましたが、3人でのステージの時間はすぐに終わってしまいました。

 

そうして時間はいつの間にか開演時間の18時35分。フェスも昨今のライブと同様に立ち位置が指定されており、場所の確保や密集感がなかったからか、待ち時間も一瞬で過ぎてしまったようにも思えます。ノンストレス素晴らしい。

 

ニゾンと親交の深いオチケンこと落合健太郎さんの素敵な口上の後、いよいよライブの幕があがりました。ちなみにライブ前に802DJが登場するバンドは限られていたので、ユニゾン選ばれたのは嬉しかったし、それがオチケンさんっていうのもエモさをさらに掻き立てられましたねぇ…。

 

 

 

 

 

SE.絵の具

 

レディクレお約束のポップな紹介映像から流れるのは、こちらもお約束のSE「絵の具」です。

 

いつどんな会場でやっても、このSEが流れるだけで、スッと彼らの世界観に引き込まれる…そんな不思議な力を持った曲。

 

もはや切っても切れない関係性は、この初のドームライブでも何一つ変わっていませんでした。

 

いつものように貴雄、田淵、斎藤さんの順番でステージに登場し、各々の楽器を携えて、いよいよライブが始まる。

 

前回のジャイガのときは(結局レポ書けなかったの悔しいです)、野外で明るかったから貴雄がヘッドホンをしてることなどから容易に1曲目が予想できたけど、今回は屋内ということでステージが暗くて見えないため手がかりは何もなし。

 

ドキドキとワクワクが入り混じりながら、ライブの始まりを待ちました。

 

 

 

 

1.さわれない歌

 

貴雄の軽やかなスティック音から始まったのは、いつどこで聴いても心が穏やかになるような斎藤さんの歌声でした。

 

まさかすぎる展開でしたが、あまりにもUNISON SQUARE GARDENらしくて一周回って逆に納得してしまいました。

 

1曲目は「さわれない歌」、ユニゾン史上初のドーム公演(せっかくだから強調したい)でカップリング曲が初手で来ることを一体誰が想像できたでしょうか。予想してた人がいたら手をあげてくれ。俺が表彰状とピカピカのメダルをあげちゃうので。

 

カップリングはおまけの立ち位置なので、ライブでは基本的に披露しないという哲学を持っている田淵智也ですが、この「さわれない歌」と「誰かが忘れているのかもしれない僕らに大事な001のこと」だけはベストアルバム「DUGOUT ACCIDENT」に収録されたことでそれを免れています。

 

とはいえ、フェスという大多数の人間がユニゾンの深い部分を知らないなかで、物好きが喜ぶ選曲をしてくれたこと…思わず「プログラム15th」の「お人好しカメレオン」を思い出して、胸が震えました。

 

さらに「さわれない歌」が1曲目だったツアー「プログラムcontinued」を思い出して、ちょっとだけ懐かしい気持ちにもさせられました。

 

また僕自身「さわれない歌」には多分に救われている人間なので、そんな背景もあって、一聴でわかるわけではない感情に出会えたことが言いようのない多幸感を与えてもくれました。

 

ツアーでの1曲目とは異なり、原曲通りの始まり方に新鮮さも感じながら、誰にだって味わえない「さわれない歌」を味わうことができました。

 

"近づきすぎないで ちょうどいい温度感であれ"

 

この言葉に掬い上げてもらってきたからこそ、久しぶりのフェスで聞けたことに非常に意味があるように思える。

 

世の中がどんな風になっても、ロックバンドはいつまでも変わらない。そんなことを改めて教えてもらえたような気がする。

 

じっくり、そしてゆっくりと1曲目を終え、斎藤さんの「UNISON SQUARE GARDENです!」ととも、貴雄が「1.2.3.4!」とカウントを刻む。

 

 

 

 

 

2.桜のあと(all quartets lead to the?)

 

2曲目は「桜のあと(all quartets lead to the?)」、どんな場所のライブでもオーディエンスの心を掴むことが約束された名曲です。

 

最近自分が参加したフェスでは、2曲目の登場が多いんだけど、サウシーとの対バンでは終盤で披露したりと万能な使い方ができるのが本当に強い曲だと思います。

 

そんなパワーを秘めたこの曲は、今日も会場のボルテージを引き上げていきます。

 

先ほどまでの落ち着いた雰囲気とは一転して、メンバーもオーディエンスも音に合わせて思う存分体を動かして楽しんでいるのが印象的でした。

 

この幸福感こそがこの曲の1番の強みですよね。いつどんなときでも楽しい。それがどんなにありがたいことなのか思い知らされます。

 

余談ですが、京セラドームは近隣住民の迷惑になるためジャンプが禁止だったんですよね。

 

僕らも飛びたいのを必死で堪えながら、できる限り足を伸ばして楽しんでいたんですよね。

 

そんななかで誰よりも高くジャンプしている田淵を見て、僕らの分まで飛んでくれて嬉しかったの同時に苦情とか大丈夫…?って不安になったのはここだけの話にしてください。笑

 

 

 

 

 

3.君の瞳に恋してない

 

桜のあとの終盤でヘッドホンおじさん(勝手に通称)が登場したあたりで、次曲がフェス定番の同期曲であることは予想できましたが、序盤ということでシュガビタではなく「君の瞳に恋してない」が3曲目となりました。

 

この曲はもはやフェスの申し子といわんばかりの立ち位置で「Patrick Vegee」発売後もリード曲の「世界はファンシー」以上にフェスで登場しているイメージがあります。

 

やはりストリングスの多幸感溢れるメロディとどこまでもエネルギー溢れるパフォーマンスが、お初のフェスでも受け入れられやすいのが最大の要因でしょうか。

 

この曲はひたすら楽しそうに演奏している3人とオーディエンスが印象的で、いつまでも聞いていられるぐらいの幸せな空間でした。やはりこの無敵感こそがユニゾンの魅力であることを再認識させられますね。

 

ちなみにですが、相変わらずギターソロ前に斎藤さんの周りをチロチロしている田淵を見て、やはりバチバチに仲悪いバンドだなと再認識しました。あとやっぱり田淵が飛びまくって、ご近所からのクレームが心配になりました。

 

 

 

 

 

4.Phantom Joke

 

「君の瞳に恋してない」の余韻を奏でながら、斎藤さんがグッと体勢を整えながらギターをかまえる姿を見て、次曲が激しい楽曲になることは何となく予想できました。

 

ただ、何となく「世界はファンシー」とか「天国と地獄」みたいなフェスでこそ目立つロック調を想像していたので、ここで鋭いギターサウンドの「Phantom Joke」が来たことは完全に意表を突かれてしまいました。

 

そもそも今回は新曲である「Nihil Pip Viper」を携えての初めてのフェスであることを踏まえると、明らかにそちらを演奏をする可能性が高いと踏んでいました。

 

それがまさかの「Phantom Joke」…発売当初の不遇具合なんてもはや微塵も感じさせない扱いは、UNISON SQUARE GARDENの楽曲としての確固たる地位を築いたといっても過言ではありません。

 

もはや後のネタバレになってしまうけれど、「Nihil Pip Viper」ではなくこの曲をセトリ入れたことは、どれだけ田淵のお気に入りになっているかを推し量る材料にもなるよね。マイナー調でこの立ち位置っていうのはある種珍しいかも。

 

それを差し引いても今ライブ唯一のゴリゴリのロックサウンド、カッコいいユニゾンを余すことなく味わうことができました。

 

斎藤さんのスピーディーなギター、田淵のメロディアスなベース、貴雄の目まぐるしいドラム…どれを取っても現状の今年ベストの「Phantom Joke」だったと思います。

 

年末最後に良いもの見れました。

 

ちなみに田淵はめちゃくちゃ足を踏み鳴らしました。ご飯どきの食卓ビックリするんじゃね?って思っちゃいました。

 

ラストは盛大なアンサンブルで締め、一区切りかと思いきや、そのまま次曲へ。

 

※どうでもいい余談

翌日のCDJは今回のセトリ+2曲であり、5曲目が「春が来てぼくら」になっていたので、本来だとここで区切られるようになっていたみたいですね。ちなみに6曲目は「天国と地獄」だったそうで。それはそれで見てみたかったですね。

 

 

 

 

5.オリオンをなぞる

 

ここまで定番曲が続いていくのもかなり珍しいですが、思い返せば夏のジャイガもかなり定番曲で固めていたことを考えると、ご時世的にフェスはそういう方針でセトリを組んでいるのかもしれませんね。

 

その分揺さぶり枠にエゲツないものを仕込んでいるので、落差は凄まじいことになっていますが。いいぞ、もっとやれ。

 

その分物好きにはワクワク感は減ってしまうかもしれないけれど、裏を返せばライブを楽しむことに全神経を注ぐことができるということで。

 

いい意味で記憶をなくすぐらいに楽しむことができました。

 

印象的だったのは田淵の楽しそうな笑顔。さっきまでのクレームの心配なんてどっか行ってしまいましたね。

 

"ココデオワルハズガナイノニ"

 

このフレーズをライブで聞けるだけで、来年もひたすらに楽しい人生を歩むことを諦められなくなります。ロックバンドの魔法は偉大です。

 

いよいよライブは終盤へ。次の曲がこのライブの結末を暗示していくと思うのですが、果たして…?

 

 

 

 

6.シュガーソングとビターステップ

 

フェスのラストを任せられるこの曲がラス前に来たことで、余計に終わりが見えなくなってしまったのは僕だけでしょうか?

 

ただ、それでこそUNISON SQUARE GARDEN、おかげで最後までワクワク感を失うことなくライブを楽しむことができました。

 

慣れ親しんだフェスでのこの光景…新鮮な気持ちで見ることができないのは本当だけど、それでも一瞬も飽き足りていないからこそ今日も余すことなく音を浴びることができました。

 

田淵も蓋然性合理主義ポーズもフェスで忘れることなくサラッとやる姿に少しだけ感動を覚えながら、ユニゾンを知っている人も知らない人も一体になる姿に何だか感動も覚えたり。

 

それができるのはきっと「シュガーソングとビターステップ」だけなんでしょうね。

 

華麗に演奏を終えて、満足そうな表情を浮かべる3人…いよいよライブも最後の曲となりました。

 

オリオンもシュガビタも君瞳もやってしまった以上、どんな曲が来るのか想像がつきませんでした。

 

Cheap Cheap Endroll…?春が来てぼくら…?まさかのここでNihil Pip Viper?

 

色々な考えを巡らせましたが、しっくり来る答えは見つかりませんでした。

 

良いお年を!ラスト!!

 

そう言った斎藤さんの手にはカポが握られていました。

 

その瞬間に僕はある曲が頭に浮かんだのだけれど、フェスに登場することは稀なので、自然と候補から外してしまいました。

 

…ここまでは良いんですが、混乱の末に思い浮かんだ曲がまあ的外れで。

 

…え、カポ?カポ曲って何があったっけ?

全然思い浮かばねぇや…あれ、そういえばあの曲カポあったよな?ってことはもしかして…

 

 

え、「流れ星を撃ち落せ」…?

 

 

…ないわぁ。笑

 

そんな突飛な回答は置いておいて、ゆったりとしたドラム演奏が聴こえてきたため、僕の直感は正解していたことにそこで気づいてしまいました。

 

 

 

 

7.フルカラープログラム

 

ニゾンの代名詞のような楽曲、「フルカラープログラム」。

 

過去にはフェスや相手主催の対バンで披露してきたことはありましたが、最近は自分たちのライブ以外でめっきり演奏することが少なくなってしまいました。

 

それはそれで良かったんです。物好きだけが知っている楽曲という立ち位置も好きだったから。

 

何よりミニアルバムやベストアルバムにしか収録されていない知られざる楽曲なので、そういったポジションも納得できてしまうので。

 

ただ、僕個人としては初めてユニゾンを見たライブがフェスで、その1曲目が「フルカラープログラム」でした。

 

その価値を身を持って知っているからこそ、それを再び味わうことができた事実が未だに信じられません。(詳細は昔書いた記事読んでね)

 

"完全無欠のロックンロール"をアウェイ必至の京セラドームでかき鳴らす。

 

物好きとしてこんなに嬉しいことはありません。

 

誰につられることなく、自然と両腕を天高くあげてしまいました。

 

驚きはそれだけで終わりませんでした。

 

"涙きらきら 西の空に光る モノクロでは説明できない 完全無欠のロックンロールを"

 

過去に武道館と配信ライブでしか映像で残っていない斎藤宏介のアカペラを体感できるなんてその場にいる誰が思っていたでしょうか。

 

 

発声禁止のフェスだからこそ実現した奇跡だけで、僕がこの場にいることができた価値を十二分に引き上げてくれました。

 

対面ライブで今年これ以上の瞬間はない。それは確信を持って言うことができました。

 

そこからはもう一瞬で…気がつけばライブは終わりを迎えていました。

 

UNISON SQUARE GARDENでした!バイバイ!!

 

いつもの言葉とともにライブは終わりを告げました。

 

言い終わる前に立ち去る田淵、爽やかに退場する斎藤さん、まさかの投げキッスをする貴雄…思い思いのやり方でステージから去り、驚きと幸せに溢れた時間は終了しました。

 

間違いなく今年のライブで自分史上1番エモかった。そう断言できる楽しい時間でした。

 

まだカウントダウンライブもありますが、めちゃめちゃ良い対面ライブ納めができました。

 

ありがとうRADIO CRAZY、ありがとうFM802、来年もどうぞよろしくお願いします。

 

 

 

 

 

RADIO CRAZY 20211227 UNISON SQUARE GARDEN セットリスト

 

1.さわれない歌
2.桜のあと(all quartets lead to the?)
3.君の瞳に恋してない
4.Phantom Joke
5.オリオンをなぞる
6.シュガーソングとビターステップ
7.フルカラープログラム

 

 

 

 

 

〜おまけ〜

 

ここからはおまけです。

 

いよいよ数時間後に迫ったカウントダウンライブのセトリ予想をしちゃおうのコーナーです。

 

こちらはおまけなので、サラッといこうと思います。

 

ただし、一つだけ諸注意が。

 

筆者は「Patrick Vegee」ツアーに参加していますので、ツアー前提でセトリを組んでいます。

 

そのため、人に寄ったらネタバレになるかもしれません。

 

まだツアーに参加していない人でネタバレを踏みたくない人はここでUターンしてください。

 

以上なことを了承していただきましたら、続きをどうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1.Hatch I need

2.マーメイドスキャンダラス

3.Nihil Pip Viper


4.ワールドワイド・スーパーガール

5.23:25

6.デイライ協奏楽団

7.プロトラクト・カウントダウン


8.フィクションフリーククライシス

9.ここで会ったがけもの道

10.シュガーソングとビターステップ

11.センチメンタルピリオド

 


ミニライブ


1.UNOストーリー

2.君の瞳に恋してない

3.crazy birthday

 

セトリ予想の大まかなポイントをあげるとすれば、

 

・女王蜂の対バン=蜂=I need Hatch!とか、B面アルバムから1曲は入る?

 

・23時25分に「23:25」やりそう?今年こそカウントダウン曲やっちゃう?

 

・「Nihil Pip Viper」はけっこう良いとこでやりそう

 

・年末恒例の曲はやるかなぁ。

 

・新春ミニライブは「UNOストーリー」はUNICITY会員に向けて、"君だけに伝えに行くよ"ってあったら最高じゃん?

 

ぐらいでしょうか。

 

とはいえ、何となく従来の対バンとは違う方向性で開催されそうな気配もあるので、この予想も意味をなさない可能性は全然あり得る気もしてます。

 

3.4曲ずつやって交代とかでも全然驚かないなぁ。

 

とはいえ、どんなライブでも楽しいことは間違いないので、とりあえず開演まで震えて待とうと思います。

 

では、今日はここまで。バイバイ!!