きちんとした記事を書くのは3ヶ月ぶりでしょうか。
昨年度は何だかんだと忙しい日々だったので、あまり執筆時間を取れないのが悔しい限りです。
あとはギターに読書、ゲーム等…最近やりたいことが多すぎるっていうのもあるんでしょうか。
昔は公私ともに言いたいことは言えないこんな世の中は…状態だったので、吐き出す場所が文字しかなかったんですけど、最近はそんなこともなかったりすることも影響していたり。
とにかく色んな要因が重なった結果、すっかり筆が重くなってしまったというわけです。
書きたいネタはたくさんあるのにね。あーあ、空から3億円降ってこないかなぁ。そしたら仕事せずに好きなことだけするのに。
とはいえ、今年度は今のところ割と時間も取ることができているので、どうにか執筆時間を作ることができました。
溜まっているライブレポはあるにはあるんだけど、そこは一旦無視をして(しかるべきタイミングで書くつもり)、今が旬のお題の記事を書いていこうと思います。
その前にちょっとした紹介を。
2022年はとある遊びを繰り広げております。
その名も執筆ビンゴ対決、読んで字の如く決められたお題を書き上げることでビンゴを完成させていく…というものです。
僕の敬愛するフォロワーである樒さんとお互いに書いて欲しいお題を5×5のマスに書いて埋め、それぞれのブログでそのお題の記事を書き上げる。
そうしてビンゴを揃えた方が勝ちという、シンプルかつ何とも楽しげな遊びである。
普段からウィットでセンスに富んだ蟹さん(現在増殖中)である樒さんからのお誘いならば絶対楽しいはず!…そんな確信のもとに名乗りを上げ、現在対決を繰り広げている真っ最中であるのです。
ちなみに樒さんからいただいたお題はこんな感じになっております。
レビューやレポ系はさておき、小林製薬とか枕草子とかどうやって書くんや…なかなか呆然とした記憶があります。
…いや、ポケモンが1番難易度高いわ!
1人で苦しむのが嫌だったので、後攻の僕は同じぐらい無茶なお題を考えて投げてやりました(実話)
ちなみに僕お題ついてはこちらの記事から見ることができます。
まあでも、こんな機会がないと書くことのないお題ばっかりなので、単純に書くこと自体には期待感めちゃくちゃ高まったりしています。
…令和に入って体感一番聴いたアルバムについてはもう書いちゃってるんですが、その場合はどうしたら良いでしょうか!?←
ビンゴをする際にはやっぱり真ん中埋めていくのが1番効率的じゃん?という理由で、まずはディスクレビュー(シングル可)から取り組んでいくことにしました。
そうしてタイミングよく出たのが、UNISON SQUARE GARDENの17thシングル「kaleido proud fiesta」。
というわけで今回はこのシングルのディスクレビューをしていきたいと思います。
4月13日に発売した「kaleido proud fiesta」はUNISON SQUARE GARDENにとって約2年半ぶりのシングルであり、表題曲である「kaleido proud fiesta」は過去に数多くのタイアップを行なっているアニメ「TIGER&BUNNY」続編の主題歌となっています。
前シングル「Phantom Joke」から約2年半も経ったのかと思うと全然そんな気はしないんですが、コロナ云々で活動を制限していた時期も含めると、意外とそんなもんなんでしょう。時間が経つのは早いね。
8thアルバム「Patrick Vegee」ツアーも終わり、いよいよ次のフェーズへ向かうタイミングでの「TIGER &BUNNY」との再タッグ…まさに新章開幕といった感じで発売前から周囲の期待感はかなり高くなっていました。
その他にも今作から基本的にカップリングが1曲になっていたり、数年ぶりに正式なシングルツアーが組まれていたりと、今後に向けての指標も数多く示されている今作。
主に曲の観点から少しずつ解剖をしていきたいと思います。
1.kaleido proud fiesta
まずは表題曲である「kaleido proud fiesta」から。
前述の通り、この曲はNetflixで全世界で配信中のアニメ「TIGER&BUNNY」のOPに起用されました。
タイバニとユニゾンといえば、言わずと知れたTVシリーズでの「オリオンをなぞる」での共演から足かけ約11年も続くとても濃い関係性であることが有名です。
そして、劇場版第1作「The Begging」での「リニアブルーを聴きながら」
さらには第2作「The Rising」の「harmonized finale」で一旦の終幕を迎え、
ユニゾンなりのタイバニへの想いを込めた「I wanna belive、夜を行く」をカップリングに忍ばせたりしながら
シリーズの区切りとともにその関係性も一定の空白期間が設けられていました。
それもそのはずで劇場版から約8年の年月が経っており、満を持した続編には非常に長い年月を要することになりました。
その間にユニゾンは脇目を振ることなくロックバンドとしての道のりを邁進しており、バンドとしてももうタイバニに携わることはないと思っていたそう。
そんななかで制作からの熱烈なオファーがあり、シリーズ再開に向けた"お祝い"の意味を込めた今曲が出来上がったそうです。
バンドとしての価値が揺らいでいた時期に「オリオンをなぞる」のヒットとともに救われたユニゾンにとってもかけがえのない存在であることは言うまでもありませんが。
タイバニにとっても、ユニゾンというロックバンドは作品をより良いものにしてくれる大切なバディだと思ってくれていることが感じられるエピソードですよね。
そんな制作側の気持ちを汲んだからなのか、曲の冒頭では
"かくして またストーリーははじまる"
という新たなはじまりを告げるフレーズから始まります。
これは「オリオンをなぞる」の
"ココデオワルハズガナイノニ"
という歌詞とも密接にリンクしていて、タイバニやユニゾンに長く触れてきた人ほど嬉しい仕掛けであることはさすがと言わざるを得ません。
曲としてもオリオンを彷彿とさせるストリングスの美しい旋律とともに、バンドサウンドとしてこれでもかというぐらいにポップに寄せたメロディは、一聴しただけで聴いた人を笑顔にしてくれるような幸せな魅力に溢れた仕上がりになっています。
ユニゾンやタイバニファンとしては、過去の曲のフレーズが随所に盛り込まれていることにも思わずニヤッとしてしまいますね。
見逃さずに "なぞって"いこう-オリオンをなぞる
"史上最重要な"ドラマが控えてる-リニアブルーを聴きながら
つまり"I miss you"はもういらない-harmonized finale
主に2番に過去のタイアップ曲に関する言葉が盛り込まれていますが、それだけで終わらないのが田淵智也という男。
アニメとしては最も盛り上がる1番の締めである
"かくして 快進撃がはじまる"
という冒頭と近しいフレーズは先ほど紹介した「I wanna belive、夜を行く」にも使われた"快進撃"という言葉が盛り込まれています。
過去のタイアップ曲の歌詞を1番に入れ込むことは簡単にできたと思いますが、それをあえてやらずに自身が(本来)蔵に入れたはずの作品に向けて作った曲のフレーズを使用する。
そんな誰もが思いつくわけじゃない一工夫はユニゾンが好きな人には胸が躍る瞬間だったはずですし、何より"快進撃"という言葉ほとタイバニに相応しいものはないのかもしれません。
バンドからのメッセージとして作られた楽曲からの引用という経緯はありますが、結果としてこれ以上ない締めのフレーズになったのではないでしょうか。
サビで繰り返し出てくる" kaleido fiesta!"がタイトルの由来なのは想像できますが、残った"proud"は"誇り"という日本語として何度も曲中に登場しています。
それは
シュテルンビルドという"街"を
ヒーローが正義の灯りを照らす"今"を
現実の僕らが暮らす"街"を
ロックバンドが生きる"今"を
誇っていけるものだと証明できる確信めいたものがあったからこそ浮かんできた歌詞なのかもしれません。
10年以上の時を経て、改めて新しいシリーズの幕開けを担ったこの曲は、間違いなく"祝祭の鐘"を鳴らしてくれました。
それは同時にUNISON SQUARE GARDENというバンドの新しいステージの始まりを祝うことにも繋がっていると思いますので。
今後の活躍がより楽しみになっていきました。
もしタイバニ未視聴の方がいましたら、これを機に作品に触れていただければ嬉しいですね。
最後に作品とコラボした素敵なMVを紹介して、表題曲「kaleido proud fiesta」の紹介を終わりたいと思います。
2.ナノサイズスカイウォーク
続きましてはカップリング曲である「ナノサイズスカイウォーク」です。
数年前から少しずつ曲のサブスクを解禁しているユニゾンですが、現状過去のシングルに関しては配信されておらず、シングル表題曲+MV曲を合わせたコレクション形式を公開しているに留まっています。
とはいえ、段階的に配信の範囲を拡大しており、サブスク解禁後初のシングルということでついにカップリングも解禁されるのでは?という予想を個人的にしていました。
ですが、結果は表題曲「kaleido proud fiesta」の配信のみということになりました。
その大きな理由はカップリング曲はバンドを追いかける上で最後に行き着くところだから。
サブスクを解禁してしまうと、嫌でも目に触れる場所に置かれてしまうため、聴かなくてはいけないものと思われるのを危惧しての判断というようです。
つまりはユニゾンにとっての美学に反するということなんでしょう。
シングルやアルバムは基本的しっかりとしたものを作るというやり方をしていますが、カップリングに関してはできる限り力を抜いたものを作るようにしているのが今の制作体制のようなので。
そんな立ち位置が崩れることも避けたかったのかもしれませんね。
しかも今回よりカップリングは1曲のみの収録になるという新たな試みも行っています。
これもまた前述の通り、必要以上に凝りすぎないようにするための工夫でもあるようで。
あえて数を絞ることで無理に曲を作らないようにして、自由に制作を行えるような方法を目指したゆえなんでしょうね。
結果として、ストリングスや歌詞の仕掛けなどで凝りに凝りまくった表題曲とは異なり、かなり力の抜けたTHE・B面といった曲に仕上がっています。
既存の曲でいえば、「RUNNERS HIGH REPRISE」や「サンタクロースは渋滞中」に近いでしょうか。
決してテンポは速くありませんが、ライブで自然体が動くような…そんな不思議なノリの曲である印象です。
本当にいい意味で気の抜けた、頭を空っぽにして聴ける曲になっています。
歌詞も田淵らしい意味があるようでないような楽しい言葉遊びが溢れているんですが、どこかスーッと体に入り込んでくるような感覚も同時にあったりして。
公言している気の合わない社会との付き合いを超えた先にある生き方を
"ナノサイズ"
そして延々と続く自分だけの世界という空を歩いていく様を
"スカイウォーク"
と表現したのではないか?というのが個人的な感想です。
とはいえ、インタビューなどを読んでいると、昔ほどそこを意識もしていないようで。
こっちは好きにやるから、そちらもお好きにどうぞ…マインドがさらに高まっているようにも思えますね。
それゆえの微粒子レベルの"ナノサイズ"なのかもしれません。
とにかくライブで出会うと楽しくなる曲間違いなしなので、来るべきシングルツアーが楽しみですね。
あえてカップリングを1曲だけにするというのは物寂しい気もしましたが、これはこれで1つの曲に対して十全に思いを馳せることができたりするので、音楽を愛する上では存外健全なのかもしれませんね。
というわけで何気に初のシングルレビューと初ビンゴ記事でした。
現在開催中のftH8が終われば、いよいよ夏にはシングルツアーが始まります。
個人的にはシングルツアーの法則というものを提唱しておりまして、
過去のシングルツアー(イレギュラーのNomalは除く)が発表された後には、必ず次のシングルがツアー期間中もしくは前に発売されている…ってやつなんですが。
実際のシングルツアーに照らし合わせるとわかりやすいんですが、
誰かが忘れているかもしれない僕らの大事なツアー001のツアー→リニアブルーを聴きながら
桜のまえ→harmonized finale
One roll,One romance→Invisible Sensation、fake town baby
といった感じで必ず次作のシングルも発売され、漏れなくセットリスト入りをしています。
この傾向を当てはめると、まず間違いなく18thシングルもツアー前に発表されると思うのですが、どうなんでしょうか?
1番可能性が高いのはタイバニの2クール目ですが、普通に7月クールのアニメもあり得ますよね。
ただユニゾンのキャリアとしては、無理に新しい曲が必要ないという発言があったりするので、変に焦らずに既存の曲だけで行くこともあるかもしれませんね。
個人的には最近はけっこう過去の曲とかもバンバンライブでやってる気もするので、もう少し弾増やしておいた方が盤石じゃないか?って思ったりしますが。
まあftH8終了後にはおそらく「Patrick Vegee」の円盤の発売も発表されるはずなので、それに合わせて追加情報が出ることを期待していきましょう。
ビンゴに関しては…このブログはユニゾンのことだけを扱うと決めているので、他のお題にも触れるなら新しいブログを開設することも視野に入れなきゃなぁ。
…開設したきり放置しているnoteを音楽雑多記事にマイナーチェンジして、新しい始めようかなと企んでおります。
閉鎖された音楽文の記事の新しい置き場所も探していたので、状況的にはちょうど良かったりするし。
諸々の確認をしてから取り掛かろうと思っているので、少々お待ちください。
では、今日はここまで。
バイバイ!