【この記事は、ツアー「kaleido proud fiesta」のネタバレをしています。ライブ未参加方はプラウザバックをすることをお勧めします。あと少しだけ「UNIMAG」のインタビュー情報を載せています。】
しばらく書くつもりもなかったライブレポ。
先日参加した「kaleido proud fiesta」があまりにも良いライブすぎたので、この熱量が冷めないうちに書き進めることにしました。
僕が参加したのは、7月15日に岡山市民会館で行われたライブでした。
中国地方に遠征するのは、2019年に行われた「Bee Side Sea Side Uside」の広島公演以来でした。
世情的なところで遠征は控えていたのですが、やはり関西から新幹線で1時間圏内で行けるのはとても良いですね。今後も軽率にフラッと行ってしまいそうです。
会場も関西で行くようなライブハウス!って感じでもなく、どこにでもある会館みたいな外観で新鮮でした。でも、中身はガッツリライブやれそうなステージっていうギャップも良い感じです。
久々のシングルツアーということで、かなり自由度の高いセットリストが予想され、開演前から何故かめちゃめちゃ緊張していた筆者なんですが。笑
要所要所で深呼吸をして、何とか心を落ち着けてライブ開始を迎えることができました。
ちなみにナツノヒ的なトピックスでいうと、いつも会場アナウンスしてくれるキョードー大阪のタチバナさんがいないことが残念でもあり、入場中の落ち着いたアナウンスの声に一抹の寂しさを感じていたんですけど。
開演前のイベンターの方はタチバナさんに似た雰囲気で喋られててとっても安心しました。親近感って大事だよね。いや、どんだけ好きなんだよ。
開演前の注目すべき点としては、ステージに白い幕が掛かっており、客席からではまったく様子がわからなかったこと。
これは何か演出が期待できるな…!というワクワク感はありましたが、それだけでは何も予想はできなかったので、とりあえずはライブの開始を震えて待つことにしました。
そんな様々な思いを駆け巡らせながら、いよいよライブが始まりました。
SE「絵の具」が流れながら、メンバーが登場しますが、前述の白い幕の影響で姿はまったく見えません。
代わりにそれらしきステージの光で映された彼らの影が見え、それに合わせて客席が拍手するなかなか不思議な光景がありました。
SEが途切れ、少しの静寂の後、ついにツアー「kaleido proud fiesta」の幕が上がります。
美しいピアノの旋律とともに、ステージに映されてたのは演奏する3人の影だけでした。
そんな素敵すぎる演出で始まった1曲目は、「harmonized finale」…このツアーにピッタリの1曲目でした。
今ツアーの目玉であるシングル「kaleido proud fiesta」は、アニメ「TIGER &BUNNY 2」のOPであり、ユニゾンと切っては切れない関係性から来るタイアップであることは周知の事実です。
「harmonized finale」は、そんな「TIGER&BUNNY」の一旦の終幕である「The Rising」の主題歌でもあります。
そこで培った関係性が、長い年月を経て続編でのタイアップを迎え、今回のツアーへと繋がっていく。
そう考えると、このツアーの始まりはこの曲しか考えられないのかもしれません。
終わりを歌うはずのこの曲は、何故かよく1曲目でも使用される頻度が高いのですが、
"ずっと続けばいいな けど 終わりが近づいているのも わかるよ"
この歌詞だけで、終幕以上に終わりを惜しむ歌…という印象が出てくるので、不思議とそれを許してしまう魅力がありますね。
演出としても、白い幕が覆っているステージからは3人の影が見えるのみであり、純粋に彼らの歌声と演奏を楽しむことができました。
ただ、あまりに選曲が予定調和すぎて、個人的には少しだけ期待外れ…実はそんな心境が最初はありました。
タイバニとの関係性はあまりにも有名なので、ライブで常に僕らに揺さぶりを与えるロックバンドの選曲としては、何となく違和感を感じてしまったり。
一応「LIVE(on the)SEAT」のラストだっとという伏線もあるにはありましたが、それだけではなかなか納得することができませんでした。
せっかくのシングルツアーなので、もう少し驚きが欲しかったんですよね。贅沢な話です。
ですが、そんなモヤモヤも無敵のロックバンドはすぐに吹き飛ばしてくれました。
ラスサビのギターソロを終え、そこで白幕が下され、ようやくステージに光が照らされます。
そこに映された光景は…
"harmonized finale 星座になる たくさんのメロディを乗せて"
ステージの空に映るのは、間違いなく煌びやかな星空でした。少なくとも僕にはそうにしか見えなかった。
ステージ上に様々な色の照明が照らされて、まるで空で輝く星みたいにステージを彩っていたのです。
それがあまりに美しすぎて、予定調和感なんて、すぐにどこかへ吹き飛んでしまいました。
「kaleido proud fiesta」、「オリオンをなぞる」…この曲以外にも、今ツアーに関連する曲には"星"にまつわる言葉が数多く登場します。
多分この演出を使うには、このツアーしかない!そう思えるほどのおあつらえ向きな演出でした。
夜空の美しさに見惚れながら、3人の演奏の美しさに聞き惚れながら、このライブに立ち会えた多幸感をひたすら噛み締めていました。
そんな盛大すぎる始まりを経て、ライブの期待値もいつの間にかかなり上昇しており、続く2曲目を迎えます。
2.箱庭ロック・ショー
斎藤さんの「ようこそ!」とともに、聴き慣れたドラム音が会場に響き渡りました。
2曲目は「箱庭ロック・ショー」…この枠に当てはまることを誰が予想できたでしょう。
そもそも2曲目というのは、終盤に来る壮大な曲が選ばれがちなんですが、この曲はどちらかといえば鋭く尖ったロックチューンです。
最近のツアーの傾向としてはかなり意外性のある選曲になりますが、セットリストの法則に当てはめるとあながちそうも言えなくて。
2021年以降のツアーを見てみると、
「Nomal」…オリオンをなぞる/プログラム15th
「fun time HOLIDAY 8」…リニアブルーを聴きながら/Revival Tour CIDER ROAD
どちらも以前のライブで本編ラスト前を担っていた曲です。
そして、「箱庭ロック・ショー」も「LIVE(in the)HOUSE」でラスト前に演奏されていました。
以前は本編ラストの曲が来がちだったんですが、最近の傾向だとラスト前になっていると個人的には分析しています。
もしかすると、今の田淵的にグッと来るポイントはそちらなのかもしれませんね。
これは次回以降のセトリ予想の非常に参考となる結果でした。
曲としては…もう、とても、感無量で…。
リバイバルじゃない生の箱庭って久しぶりで。
2019年の「ACCIDENT CODE "R"」以来でした。
曲自体は特別に好きな曲というわけではないんですけど、何故かライブで出会うと凄まじいパワーで気持ちを高めてくれる曲で。
自然と体を揺らしながら、そのかっこよさを体中で噛み締めています。
それがこんなに良い位置で来ることに一種の感動を覚えながら…今日のライブはとてつもないものになることを心の隅で確信していました。
先ほどの「harmonized finale」とは打って変わってのシンプルな照明のみの演出も素晴らしく、曲間の対比にも心奪われました。
曲はもう文句なしです。やはりこのロックバンドはカッコよさが過ぎる。いつもと変わらない光景がそこにありました。
そして、先ほどの確信がより深まったのは、曲が終わりを迎えた瞬間で…。
3.世界はファンシー
…わたし、聞いてない!
アルバムのリード曲は、次ツアー以降の序盤で演奏されることはわかっていましたが、まさか3曲目という山場で登場するなんて予想できるわけがありません。
そもそも曲の特性上、どうしても構成の谷間に行きがちなイメージがあるんですが、それをひっくり返してくれる構成にもう脱帽です。
田淵の幕開けのダンスも、斎藤さんの手癖も最高なんですが、特筆すべきは冒頭のカウント「1.2.3.4!」が「Patrick Vegee」ツアーと打って変わって静かなトーンで唱えられていたこと。
貴雄のささやくような言い回しが「世界はファンシー」の曲調にとても良く似合っていて、ひそかにテンションも上がってしまいました。
個人的には幕開けのバリエーションが欲しいので、今回の方が好きなんですが、今後はどうなるんですかね?
セトリ的にもここまで強い曲が続いているので、何だろう…これは現実なのかな?といった感じでした。
ここまで好きな曲ばっかりだもの。みんなそう思うよ。
しかも、この幸せなライブはここで終わることなく…
4.シャンデリア・ワルツ
何なんですかね、このライブは…。
もはや好きな曲が続きすぎて、「the GARDEN limited」に行けなかった自分へのご褒美に思えてきました。
自分にとっての大事な曲が序盤の締めに来る感動はもう一潮でした。
セトリ予想的には、「ようこそ!」枠だと思っていたのですが、4曲目の締めに当てはまったことは正直予想外だったのですが。
「Nomal」の「アトラクションがはじまる(they call it No.6)」だったり、「Patrick Vegee」の「Invisible Sensation」だったり、意外性のある曲が続いていたので、すぐに納得もできました。
曲としてはもうポテンシャルを余すことなく発揮していました。序盤のラストということで、ステージ・客席ともに後のことを気にせず楽しんでいる雰囲気が最高でした。
自分的には、この曲が今回のライブで1番グッと来たところがあって。
"わからずやには 見えない魔法をかけたよ"
その聴き慣れた大好きなフレーズの瞬間に、田淵が客席に向けて腕を上げてくれました。
それがまるで、"お前らにもかかってるぞ!"と言われてるみたいで、何だか勝手に嬉しくなってしまいました。
多分"お前らには見えてるぞ!"なんて絶対言わないので、見えるかどうかは僕らに委ねてくれると思ってるんですが、不意に物好きに視線を向けてくれたのが嬉しくなった瞬間でした。
ロックバンドのライブの一端を担えているのかもしれない…そんな気持ちで思わず胸がいっぱいになりました。
最後は斎藤さんの「UNISON SQUARE GARDENです!」で一旦ステージの区切りを迎えます。
5.CAPACITY超える
暗幕後の少しの間を終えると、斎藤さんからの簡単な挨拶があり、すぐさま曲が始まりました。
ここまでが本当にあっさりしていて、まさか今日はMCなし…?そんな期待感も生まれてきました。
ゆったりとしたドラム音から始まる流れは、どこか「Dr.Izzy」に似ているようなイメージも感じました。
こういうときは何となくベースから入るのがしっくり来る気がしていましたが、その予想はピッタリ当たり、けれども曲自体の予測は大きく裏切られました。
だって、そうでしょう?
まさかここで「CAPACITY超える」が来るなんて思わないじゃないですか。
そもそもこの曲がフル尺で対面でのライブに登場したのは、おそらく2014年の10周年の時期が最後でしょう。
それが昨年の「UNICITY LIVE ONLINE」での会員投票で上位に輝き、あまつさえセットリスト入りするという奇跡を成し遂げました。
全国津々浦々に存在する「Populus Populus」ヤクザの皆様からすると、対面でという希望は叶わなくても十二分だったはずです。
それがまさかシングルツアーという自由な場とはいえ、ライブオリジナルのアレンジまでついて演奏されるなんて、納得はできても予想できるはずがありません。
多分みんな候補にすら上がっていないと思っていたはず。
ここらへんで今日のライブが"伏線回収"というテーマがあるのではないかと予想するようになりました。
曲としても、ジャジーなメロディラインが少しずつ会場の雰囲気を押し上げていき、まるでフルコースの前菜みたいにライブの期待感を高めてくれていました。
照明も赤と青のコントラストがいい感じだったんですが、"ハッとして"の瞬間に合わせて緑色の照明に切り替わるのも演出的にグッと来ましたね。
おそらくこのブロックが1番自由度の高い構成になるはずなので、否が応でもワクワクが抑えきれなくなってしまいます。
もちろんそれに応えてくれるのが、UNISON SQUARE GARDENというロックバンドなので…。
6.Silent Libre Mirage
かなり久しぶりの登場となるこの曲は、夏ツアーにピッタリに清涼感を与えてくれました。
ここまで怒涛のセットリストが続いたなかでの小休止、でもライブの熱量は保たせてくれる安心感、さりげないロックバンドの魔法を感じてSO GOODですね。
前曲が前菜だとするならば、この曲は胃を休ませてくれるスープが適役でしょうか。
昔馴染みには確かな懐かしさを、新しい人には爽やかな新鮮味を与えてくれました。
UNISON SQUARE GARDENのライブを食事に当てはまるとすれば、
幕開けは怒涛のカロリーで攻め立てるジャンクフード
そこからの序盤は巧みな構成のコース料理
中盤のバラードゾーンは静寂かつ遊び心に溢れた日本料理
終盤はみんなの大好きなものが組み合わさったお子様ランチ
アンコールは、甘くて苦くて目が回りそうなデザート
そんなイメージを勝手に持っています。
色んなジャンルの組み合わせ方を巧みに織りなすからこそ、セットリストにもロックバンドの魔法は宿る…そう確信めいたものが自分のなかにはあります。
今回もそんな素晴らしい構成が巧みに続いていますが、それが次曲では少しだけ揺らいでしまいます。
曲が終わり、ノータイムで繋がったのは…
7.Own-Civilization(nano mile-met)
"7"枚目だから"7"曲目なんでしょうけど、あまりの急展開にこちらの情緒はまったく持ち堪えることはできませんでした。
先ほどのコース料理に例えると、前菜の前に来るはずのつきだし(アミューズ)が、本来と異なる順番で来てしまった…そんな感覚でした。
こちらは「MODE MOOD MODE」ツアーのジワジワと熱量を上げていく手法に親しみがあるので、正直あまりの展開に体はノレても、心は追いつきませんでした。
かなりロックバンドに揺さぶられている自覚はあるのですが、ここまで面食らったのも久しぶりです。
ですが、これもライブで違った曲の使い方を示すという…田淵のセットリストのテーマから来るものだったのでしょう。
今ツアーで採用された理由をもう一つあげるとすれば、アルバム「MODE MOOD MODE」発売から4年が経過したこともあるのかもしれません。
アルバム発売から年月が経ち、発売時点とはまた違った新米も備蓄米も揃っている今だからこそ、演奏する価値を感じたのかもしれませんね。
ライブのテーマとして想定している"伏線回収"を言うとすれば、直近の「fun time COUNTDOWN」で登場したことでしょうか。
あのイメージが定着しているからこそ、より鮮烈な印象を与えた気もしています。
しかし、ここからはより凄まじい"伏線回収"が隠されていました。
「MODE MOOD MODE」を愛している人ならば、心打たれること間違いなしの。
8.ラディアルナイトチェイサー
間髪入れずのドラム音から幕を開けたのは、カップリングとは思えない破壊力を秘めた「ラディアルナイトチェイサー」でした。
"伏線回収"としては、今年の新春ミニライブで登場するという種は蒔かれていました。
しかし、特筆すべき点はそこではありません。
「ラディアルナイトチェイサー」は本来B面ではなく、「MODE MOOD MODE」に収録される予定でした。
それがアルバムのバランスを考慮して、「フィクションフリーククライシス」に差し替えられ、その後発売された「春が来てぼくら」のカップリングに収録されることとなりました。
アルバムに収録されなかったことについては、最終的な作品の完成度を考えれば納得しかありませんが、この曲はそれぐらいのポテンシャルを秘めた曲…ということになります。
それが4年という時を経て、「MODE MOOD MODE」の曲たちと並んでライブで演奏される。
何となく「ラディアルナイトチェイサー」に対する救済のような気がして、胸が非常に熱くなりました。
しかも、本来収録が想定されていた8曲目での披露というのも、田淵の意図を感じてニマニマしてしまいますね。
"その判別はお前がダサいだけ"
このフレーズが再び生で聴けることの喜びは何とも言い難かったし、演奏もB面ツアー以上の安定感で僕たちを楽しませてくれました。
ベース前奏の耳馴染みの良さは、個人的には他の追随を許しません。
けれども、"伏線回収"はこれだけでは終わりません。
"街"をテーマにした曲が今ツアーで登場しないわけがないですよね。
「TIGER&BUNNY」はシュテルンビルドという街を守ることが大きなテーマとなっているので、この曲とのシナジーが強いのは言うまでもありません。
それを序盤の締めに持ってくるということは、ライブ全体で"祝祭の鐘"鳴らす準備ができているとも言えますね。
伏線としては、何かと対になりがちな「Invisible Sensation」が直近のツアーで演奏されたこともあるでしょうか。
また、6曲目以降は「ラディアルナイトチェイサー」以外の全ての曲が「MODE MOOD MODE」の収録曲となっています。
より「ラディアルナイトチェイサー」の存在を鮮烈に際立たせる狙いが見え隠れしているようで、この曲がB面で1番好きな身としては嬉しくなってしまいます。
何だかもう「ラディアルナイトチェイサー救済ライブ」って呼びたくなってきました。(ダセェ)
曲としても、生のライブとしてはかなり久方ぶりの登場となりました。
今まで温存していたエネルギーを発散しているようで、歌も演奏も2019年以前感じたもの以上の熱量を感じました。
7曲目以降の鋭いロックチューンの流れの集大成ととしても、ステージ・客席ともに盛り上がりは最高潮となりました。
演出として焚かれたスモークも、妖艶な街を表現しているようで、ステージ全体がロックバンドのための空間になっていました。
最後は盛大に音を鳴らし、鮮やかなアンサンブルで曲を終えました。
ここまでの展開は暴力的といっても差し支えないほど心揺さぶられましたが、ようやく一区切りを迎えることができました。
10.5分後のスターダスト
幕間にメンバーが水分補給などを済ませ、ライブは中盤に入っていきました。
個人的には、この曲が1番予想できなかったですし、未だに何でセトリ入りしたのかわかりません。笑
いくつかB面の曲が入ってくるとは予想していましたが、もっとライブ映えする「ガリレオのショーケース」や「Micro Paradiso!」が登場すると踏んでいました。
セトリの流れとしては、後述の曲と組み合わせで季節の流れを踏襲していることが感じられますが、それでもセトリの中では一際異彩を放っているような気がします。
一応の理由づけとしては、今回最新カップリングである「ナノサイズスカイウォーク」がセトリ入りすることがほぼ確約されているので、それに合わせて最古のカップリングが選出された…みたいな意図もあるのかもしれませんね。
とはいえ、B面ツアーで出会った人も数多くいる今回のライブでは、そんな理屈関係なしに客席が喜びに溢れるのもまた事実で。
まるで銀杏をイメージしたような黄色い照明がステージを照らし出し、何とも美しい瞬間でもありました。
UNIMAGで貴雄が言っていた「今後数年やらないであらう曲」の一つは、間違いなくこの曲でしょうね。
ここからはバラードゾーンということで、演奏が終わるとステージは静寂に包まれていきました。
11.弥生町ロンリープラネット
数曲続くであろうバラード、何が来るのか個人的にワクワクしていました。
夏にピッタリな「8月、昼中の流れ星と飛行機雲」、そろそろ同期曲が欲しくなってきたから「黄昏インザスパイ」など…自分の予想込みで色んな期待が頭の中を巡っていました。
ですが、そんな思いは予想もしないかたちで大きく裏切られました。
聴き慣れているんだけど、何だか歪に感じるメロディから始まったのは、「弥生町ロンリープラネット」でした…これはもう完全に盲点でした。
シングルツアーには、アルバムツアーでポテンシャルを活かしきれなかった曲が本領を発揮する枠があるとセトリ予想の記事で解説をしていました。
僕としてはそれが「マーメイドスキャンダラス」と予想していましたが、よく考えるとこの曲も条件にはピッタリ当てはまるんですよね。
アルバムツアーではセトリから外れ、同じく外れた「Catch up,latency」は「fun time HOLIDAY 8」でセトリ入りし、唯一対面のライブで披露されていない「Patrick Vegee」の収録曲となりました。
逆にライブとしては、シングル以外では初めて披露されていたり、「春が来てぼくら」との繋がりが劇的だったりしたので、どこか優遇もされているような印象もありました。
それでも、曲のポテンシャルを生かしきれていたかと言われれば…そうではないと断言もできてしまうので、ある意味で納得の選曲だったようにも思います。
おそらく対面で聞きたいファンも一定数いたはずなので、その層へのさりげない配慮のようなものもあったのかもしれません。
ある意味で配信ライブもひとつの伏線になっているのかもしれませんしね。
曲としては、特徴的なメロディや何気ない幸せを歌う歌詞にグッと来るんですが、個人的にはサビ前の「ヘッドピーン」を生で見れたことが嬉しかったですね。相変わらず技アリでした。
「Patrick Vegee」的なポイントとしては、曲間をどう繋ぐかということがあります。
"そして、僕らの春が来る"
その瞬間に一瞬だけ照明が桜のようにピンク色に光り、すぐにステージは暗転しました。
まさかの曲ではなく、照明で春の訪れを表現する手法…少しだけ寂しさを感じましたが、これはこれでオツなものが見れた気がしています。
12.セッション〜ワールドワイド・スーパーガール
珍しく2曲のみで曲を終え、給水タイムに入るステージ。
あえて曲を繋がなかったり、短めの流れがあったりと、いつものお約束とは少しだけ違うところがあるのが今ライブの特徴なのかもしれません。
とはいえそれも短めで、すぐに演奏する準備へと入っていきました。
ステージの光が当てられたのは、オンドラムスタカオスズキ。どうやら恒例のドラムソロの様です。
ここまでの構成を見て、何かサイダロに近そうだな?なんて思い、19曲やるかも…なんて予感していたのはここだけの話です。
軽快にドラムを叩く様はいつも通りの安定感なんですが、今回はセッションメインな予想をしていて、案の定斎藤さんがギターを構えて演奏に参加してきました。
2人の演奏が折り重なって聴こえるのは、何だかとても覚えがあるメロディでした。
この前奏は絶対聴いたことがある。そんな確信に近いものはあったのですが、さすがにこれだけで次曲を判断することはできませんでした。
とはいえ、このくだり…とーーーーーーにかく長かったです。延々とこのメロディが繰り返されていました。
もういいんじゃないか…って思うほど繰り返していましたが、まったく止める気配がありませんでした。
1番面白かったのは田淵で、ドラムセットの近くに座りながら、ずっとその光景を眺めていました。
客席にも謎の緊張感が生まれていたのですが、田淵が「よし、やんぞ!」と言わんばかりに立ち上がり、ようやく次の展開を迎えます。
余談ですが、田淵が立ち上がった瞬間に気合いを入れて手を叩いた様を勘違いしたのか、謎に客席で手拍子が巻き起こっていました。
すぐに止まったけど、あれは田淵的には大誤算な気がしています。ごめん、僕も思わず釣られてやっちゃったよ。
他の会場ではどうだったんだろう。反応が気になります。
そうして、ながーーーーーーいセッションを経て披露されたのは、「ワールドワイド・スーパーガール」でした。
一気に季節が冬から夏にジャンプしてしまいましたね。
個人的には、あの謎長尺のセッションは、春から夏にワープしてる様子を表していたのかな?なんて脳内で補完しています。
なんかそれはそれでグッと来ませんか?って思ったりもしています。
ツアーとしては、かなりお久しぶりの登場のこの曲。
2013年の「桜のまえ」が最後の登場であり、大きなライブも2015年の「fun time 724」が最後となっています。
とはいえ、年越しライブや対バンではちょこちょこ出現したり、一昨年の「LIVE(in the)HOUSE-Count Down Style-」で披露されたりと、何だかんだでやってくれているような記憶もあります。
それでも全国的なツアーでやってくれることはそれだけでも意義があるし、待ち望んでいたファンも数多くいると思います。
僕は初参加のツアーが「桜のまえ」だったので、その時代も思い出して感慨深いものがありました。(ハマり立ててでほとんど記憶ないけど)
前述のカウントダウンライブも伏線のひとつになっている気がするのは、少し考えすぎですかね?笑
曲のハイライトは、やはりラスサビ前の貴雄の巻き舌でしょうか。ようやく生で聞けました。
曲としても散々焦らされたので、死ぬほど楽しい感じで進んでいきました。そして、この辺から体力の心配をしてきました。(抗えぬ衰え)
13.ナノサイズスカイウォーク
軽快なライブアレンジから始まったのは、今シングル唯一のカップリングである「ナノサイズスカイウォーク」です。
原曲をマシマシにした感じのアレンジから前奏に入る様は、何とも心地よいものでした。
この曲に関しては、もう言うべきことがほとんどないぐらい理想的な活躍をしてくれたように思います。
ディスクレビューでも述べたように、ライブで余すことなくポテンシャルを発揮し、軽やかな曲調で自然と体が動いて楽しんでしまいます。
前曲の「ワールドワイド・スーパーガール」と合わせて、ここはめちゃくちゃ気持ち良く楽しめたブロックになりましたね。
どこかの誰かがワールドワイド→ナノサイズっていう流れだと教えてくれましたが、そんな深い部分で構成を考えているセトリおじさんのセンスに脱帽です。
語彙がなくて申し訳ないんですが、"夏"って感じで、とても季節感を感じることができました。
特筆すべきことがあるとすれば、セットリストの配置でしょうか。
カップリングの曲が中盤の山場を担当することは意外と少ないようにも思います。
それだけ良い曲がカップリングにあることへの恐ろしさを思い知らされるとともに、力を抜いて曲を作ることの大切さも感じさせますね。
結果として、最古参のカップリング「5分後のスターダスト」から始まり、最新カップリング「ナノサイズスカイウォーク」で終わる…何とも感慨深い中盤と相成りました。
底抜けに楽しい終わりを迎え、ライブはいよいよ終盤へと突入します。
14.サンポサキマイライフ
少しの間を挟んで、「MODE MOOD MODE」ツアーよろしくのかっこいいセッションから終盤の幕が開きます。
このセッション、あまりにカッコ良すぎて「マーメイドスキャンダラス」の気配を感じたんだけど、答えはあまりに予想外のものでした。
「サンポサキマイライフ!」
そんな斎藤さんの言葉とともに、馴染みある壮大な前奏が始まりました。良い曲はどれも前奏がいい。
14曲目は「サンポサキマイライフ」…普段はあまりない終盤での披露となりました。
これは筆者の予想通りとなったのですが、セッション付きで登場するとは…まさかの優遇っぷりに実際にかなりビックリしました。
「LIVE(in the)HOUSE 2」にて序盤で披露していたり、「fun time ACCIDENT 3」も同様に序盤だったりと、一応ちょっとした伏線は隠れていたような気はしています。
個人的にも、リバイバル以外で待ち望んでいた曲なので、来た瞬間は嬉しさで飛び回ってしまいました。
特に最初の"ハイ!"の瞬間は思い切り強く腕を振り上げてしまいました。
相変わらず良い曲です。
何よりステージが3人がめちゃめちゃに楽しんで、こちらも嬉しい気持ちになったのはここだけの話にさせてください。
ちなみに曲番だけはあってました。構成ズレるとこういうこともありますよね。笑
しかも、それは番号だけで終わらす…。
15.オリオンをなぞる
何と繋ぎもあっていました。ドラムソロはなかったですが。
15曲目は「オリオンをなぞる」、ついに終盤で登場しました。
「Nomal」ツアーであえて序盤に登場したのは、今回良いところ使う伏線にしか思えなかったので、その予想が当たって嬉しい限りです。
特に「サンポサキマイライフ」とは、同じ時期にライブでブイブイいわせていたこともあって、曲同士の相性も抜群でした。
あまりにもキレイな繋ぎすぎて、そこだけ切り取ってしまいたいぐらいです。
そんな絶妙な構成で入ったオリオンはいつも通りの安定感だったんですが、圧巻なのはその演出です。
何と再び空に星が煌いていました。
「harmonized finale」同様に照明が星空を表現している様は、まさにタイトル通りこの曲にピッタリで。
いつも以上にロマンチックな「オリオンをなぞる」を体験することはできました。
ちなみに次曲は「fake town baby」を予想していましたが、残念ながら登場しておらず…この時点で何となく次の曲は予想できてしまいました。
それは僕の予想が違っていたことへの証明でもあって…
16.kaleido proud fiesta
オリオンの終わる間際にヘッドホンおじさんが登場して貴雄に装着し、そのまま斎藤さんがカポタストをギターに着けていきます。
一定の観客が「まさか…」と思っただろう瞬間に…
"かくして またストーリーははじまる"
今ツアーの主役であるシングル表題曲「kaleido proud fiesta」がついに登場しました。
その瞬間にステージに「UNISON SQUARE GARDEN」というバンド名のロゴボードが現れ、いよいよライブの演出も完成となりました。
シングルツアーは本編ラストに来るであろうお約束を、まさか3回連続で破ってくるとは完全に予想外でした。
主役のシングルは、「One roll,One romance」ではさりげない位置で、「Nomal」では1曲目に置くという意外性を見せたので、今度ばかりは定位置に置くものとばかり考えていました。
とはいえ、前述の冒頭歌詞を考えると、それもあまりに安直な気がしてきました。終わりよりも少し前の方が新たな物語の始まりはずっと映えました。
本編ラストもこちらの願望ありきみたいなところがあったので、やはり予想は難しいなと思い知らされます。
曲としては、「fun time HOILDAY 8」に比べて格段に演奏のクオリティが上がっており、完全に自分たちのものにしているのが印象的でした。
対バンではアンコールでしたので、曲に対する気持ちの入れ方も違ったのかもしれませんが、それでも明らかに会場に響く音は異なっていました。
本当の意味で新曲を聞くことができた気がしたので、これだけで今日参加できて良かったなと改めて思うことができました。
曲の終わりを見ると、斎藤さんのギターからカポが外れていませんでした。
まさかガリレオ…?なんて思いましたが、この流れでは、ちょっとばかり違和感もある気がしていて。
その予想は全然違いましたが、それ以上の衝撃が待ち受けていました。
17.to the CIDER ROAD
この曲がこの位置に来るなんて、誰が予想できたでしょうか…そして、このセリフ何回言うんだろう。笑
とはいえ、何度も言ってしまうぐらいの衝撃がそこにはありました。
最近は配信やリバイバルライブなどで登場頻度も多いとは言え、ツアーで登場するのは2016年の「fun time HOLIDAY 6」以来ではないでしょうか。
それだけ温存されていた曲は、序盤の良いところに登場するぐらいの扱いになるのだろうと勝手に考えていました。
それがまさかのラスト前の1番良いところで披露されるとは…さすがに予想外すぎました。
ですが、まったく的外れだった気もしていなくて。
セトリ予想で述べた、同期曲の縦軸の話がまた違った方法で実践されたような印象も持っています。
ストリングスからのバンドサウンドによる同期音の流れはめちゃくちゃキレイだったので、田淵的にそんな意図があっても不思議じゃないかなと思っています。
演奏もさすがの一言です。リードシングルがなくても、観客を十二分に楽しませてくれました。
最後は盛大に3人が音を鳴らし、いよいよライブも終幕が近づいてきました。
18.10% roll,10% romance
ほとんどMCもないなか、斎藤さんの「楽しかったです、どうもありがとう!」の言葉とともに、ライブの終わりを予感させました。
そのままOr,Orを彷彿とさせるような3人の軽やかなセッションが始まり、「最後の曲です!」と斎藤さんの声が会場に響き渡ります。
"yes,1 secでコンタクト 2 sec そして check my toe.3 sec お手をどうぞ right?"
馴染みある前奏から始まったのは「10% roll,10% romance」…この曲がラストを担うことには、個人的に大きな意味と伏線を感じました。
というのも、先程から取りあげている「One roll,One romance」は、「10% roll,10% romance」のシングルツアーとして開催されました。
ですが、前述の通りライブでは、かなりさりげない位置で登場することとなり、1番の山場は「誰かが忘れているかもしれない僕らに大事な001のこと」や「シュガーソングとビターステップ」が担うこととなりました。
当時は意外性のあるセットリストや決して「10% roll,10% romance」が色褪せない構成に何の文句もありませんでしたが、せっかくの主役のツアーだからこそ、ラストに披露して欲しかった気持ちも少しだけあったり。
そんな経緯を踏まえて、別のシングルツアーでラストを担うことは、その頃の思いが成就されたようで感慨深いものがありました。
何よりツアー同士の繋がりによって、大きな"伏線回収"が実現したように思えて、テンションも爆上がりでした。
もちろん田淵はそんなとこも狙って実行しているような気もするので、完全に思う壺な気もしていますが。笑
セトリ的にも、カポ曲3つということで構成の妙を感じたり。
ここまで壮大で死ぬほど揺さぶられるセットリストだったので、最後ユニゾンらしい軽快な曲が来るのは、何物に変えられない安心感となりました。
あとはもう何も考えずに走り抜けるだけ…そんな思いでライブを楽しんでいました。
「バイバイ!!」
そんないつも通りのセリフとともに、ライブ本編は終わりを迎え、3人は退場していきました。
EN1.Cheap Cheap Endroll
短い幕間が終わり、3人がステージに戻ってきました。
最近はこの間が短くて良いね。もうちょい休憩時間は欲しいけど。
3人が定位置につくと、歪なアンサンブルが一音奏でられ、すぐさまアンコールが開始されました。
珍しく「Dr.Izzy」の曲ないな〜なんて思ってたら、この攻勢ですよ。こういう容赦ないとこがやっぱいいですよね(恍惚)
「MODE MOOD MODE」でさえ、アンコールでMCがあったのに対して、今ツアーではそれすらない。ユニゾンの本気を感じます。
何より言葉はなくても、音楽で十二分に楽しませることができる…それを地で体現することができていたのは、参加した僕が保証します。
セットリストの構成としても、割と最後に来がちな「Cheap Cheap Endroll」が1曲目に来るのが、最近の田淵のトレンドが感じてしまいます。
「Patrick Vegee」も「crazy birthday」が1曲目だったので、田淵がどういう思いでセトリを組んでいるのか少しだけ垣間見えますね。
序盤ということで、斎藤さんの歌い方もいつもよりは控えめな感じで…その分歌詞やメロディの鋭さがビンビンに伝わってきました。
何よりこの曲が終盤に来るとめちゃくちゃに楽しい!
それだけで十分すぎる感想だと勝手に思っています。
最後は一刀両断するように音楽が会場中に響き渡り、斎藤さんが「アンコールありがとうございます!」の言葉とともにそのまま次曲へと繋がっていきます。
「MODE MOOD MODE」でさえ、アンコールでMCがあったのに対して、今ツアーではそれすらない。ユニゾンの本気を感じます。
何より言葉はなくても、音楽で十二分に楽しませることができる…それを地で体現することができていたのは、参加した僕が保証します。
ちなみに曲の終盤にステージに現れたのは、ヘッドホンおじさん…まさかという予想はすぐに現実となりました。
EN2.シュガーソングとビターステップ
この曲がアンコールに来るツアーって、イベントやFC以外だとおそらく初めてだと思います。
いよいよこの曲の自由度もここまで来たのか…と嬉しい気持ちになりましたね。
とにかく楽しさに溢れたこの曲は、前曲と同様にやはり終盤に光り輝きます。
ここまでのライブを集約したような多幸感は、間違いなくオーディエンスの心をガッチリと掴んで、最後の盛り上がりを見せていました。
正直に申し上げると、ここら辺は楽しすぎて記憶も曖昧で…ただただ幸せな気持ちしか覚えていません。
とりあえずステージも客席もみんな楽しそうでした!以上!!
ラストではなく、あえてここにシュガビタを持ってきた構成に脱帽しながらも、最後の最後にとんでもない爆弾が仕込まれていたことを我々はまだ知りませんでした。
EN3.場違いハミングバード
斎藤さんの「ラスト!」と同時に貴雄の「1.2.3.4!!!!」が響き渡ります。
「シュガーソングとビターステップ」だけじゃなくて、「場違いハミングバード」も来るアンコールって…これ本編じゃないよね?
何気に「プログラムcontinued」ツアーと構成が逆になっているのも、偶然だとしても心憎いです。
リバイバルやフェスを除けば、ライブでの登場は「LIVE(in the)HOUSE」以来となります。
それ程待ち望まれていた曲が、シングルツアーの終幕に登場するのは、誰しも滾る展開であると思います。
ステージも客席も、今度は最後の力を振り絞るように体を動かして、熱量が半端ではなかったような気がしています。
「fake town baby」で焚かれたスモークが再びステージに広がり、いよいよライブも集大成へと向かっていくことが感じ取れました。
ただ、ひとつだけ言わせて欲しい。
…場違いでイチャイチャすな!
すっかり恒例(?)となった斎藤・田淵のイチャイチャタイム、今日はないな〜とか思っていたら、まさかのこの曲でした。
僕のかっこいい場違いを返して(切実)。
事件はラスサビ前の間奏で起こりました。
ギターソロでステージ中央に来る斎藤さん、そこに犬の様に群がる田淵…意に解さず演奏する斎藤さん、お構いなしに近づいていく田淵…全て無視して華麗に定位置に戻る斎藤さん。
…はい、アウトー!いつものやつー!!
決して声は出しませんでしたが、心境的にはこんな感じでしたね。
まさかかっこいい枠だと信じてやまなかった「場違いハミングバード」でこんな展開が起こるなんて…正直まだ受け入れられていません。
いや、嘘です。いつも通りの光景が見れて、実は安心しました。
何だかすっかりいちゃつきも板についてしまって…バチバチに仲が悪い(公式)UNISON SQUARE GARDENってどこに行ってしまったんですかね?
とはいえ、それだけライブが楽しかった裏返しではあるので、思う存分僕らも最後まで楽しむことができました。
最後は斎藤のスーパーカッコいい舌打ちも聴けて、大満足のうちにライブは終幕となりました。
「UNISON SQUARE GARDENでした!バイバイ!」
そんないつもの挨拶、いつもの所作で3人はステージを後にしました。
最後は僕も汗だくでヘトヘトになりながら、このライブ多幸感をしっかり噛み締めて、拍手で送り出しました。
kaleido proud fiesta セットリスト
2.箱庭ロック・ショー
3.世界はファンシー
4.シャンデリア・ワルツ
5.CAPACITY超える
6.Silent Libre Mirage
7.Own-Civilization(nano mile-met)
8.ラディアルナイトチェイサー
10.5分後のスターダスト
11.弥生町ロンリープラネット
12.セッション〜ワールドワイドスーパーガール
13.ナノサイズスカイウォーク
14.サンポサキマイライフ
15.オリオンをなぞる
16.kaleido proud fiesta
17.to the CIDER ROAD
18.10% roll,10% romance
EN1.Cheap Cheap Endroll
EN2.シュガーソングとビターステップ
EN3.場違いハミングバード
ライブとしては、MCが徹頭徹尾なかったのが衝撃的でしたね。いよいよここまで来たのかと。
とはいえ、フェスは毎度そうだったり、本編MCなしのツアーがあったりと、散々その伏線は散りばめられていたので、自然な成り行きとして受け入れられました。
むしろ、その瞬間に立ち会えたことに感慨深ささえ持ってしまいます。
MCはなくても、音楽体験さえできれば、ロックバンドのライブは楽しいんですよね。
セットリストの解説としては、これまでの活動やライブの伏線が随所に盛り込まれていて、新時代の幕開けとともにこれまでの総決算のようなライブにも繋がっていきましたね。
このツアーは間違いなくユニゾンの新時代の到来を示すものとなりましたが、そこにはここまでの道のりも確実に繋がっていることをかたちにしてくれていました。
シングルツアーの自由さ以上に難しいことをサラッとやり遂げるのが、まさにUNISON SQUARE GARDENといった感じですね。
アルバム別に見てみると、「MODE MOOD MODE」と「Populus Populus」からかなりの曲がセットリスト入りしました。
特に「MODE MOOD MODE」は直近4つの対面での主催ライブを合わせると、「フィクションフリーククライシス」以外がセトリ入りしている優遇っぷりです。
そこに「ラディアルナイトチェイサー」が合わさっている様子が、田淵的に何か意図があるような気がして、何だかテンションが上がってしまいます。
深読みだったらすいません。(ちなみにフィクションはフェスや対バンで登場済み)
「Populus Populus」は「オリオンをなぞる」の収録アルバムなので、納得の優遇具合ですね。レア曲、定番曲、つよつよ曲の組み合わせが素晴らしいですわ。
最近の2022年は露骨に温存されていたので、この大放出も自然な流れですしね。
逆に久々に「JET CO.」が1曲も入らず…というのも、何だか懐かしい展開ですね。2021年は何だったのか。
後は「Catcher In The Spy」が1曲しか入っていないので、これはリバイバルツアーの伏線だと信じます!
もしいっぱいセトリ入りしてても、リバイバルツアーの伏線ってことにしたと思います!
あと最後に個人的な喜びとして、セットリスト予想が11/21で半分以上当てました〜!やったー!!
最近ライブも多くて当てやすくなったとはいえ、これだけの数当たったのは至上の喜びです。
外れた曲も割と近い要素あってけっこう惜しかったなって思ってたり。
まあ曲順はあんまりだったので、そこはまた次回がんばりたいと思います。
予想したセトリが気になる方は、よければこちらをご覧ください。
ライブは楽しいわ、セトリ予想はぼちぼち当たるわ、個人的には最高のツアーでした。
最近では、1番良いライブだったんじゃないかな。ワンマンだとこの満足感はかなり久しぶりかも。
もし、行く気がなくてこの記事を読んでる人は、少しでも楽しさが伝わったら絶対チケットを取ってください。楽しいのは僕が保証します。笑
久々に気持ちが旬な状態でライブレポも書けたので、良い気分です。
次回はまた書かなくなってるかもしれないけど。笑
また気が向いたらレポも書いていこうと思います。
では、今日はここまで。
バイバイ!!