ナツノヒ

UNISON SQUARE GARDENについて色々触れちゃうブログです。語彙がないから複合技でお送りしております。

LIVE(in the)HOUSE ライブレポ

7月15日、ファン待望の配信ライブ「LIVE(in the HOUSE」が開催されました。

 

UNISON SQUARE GARDENとしては初の試みとなる配信でのライブ…そして、主催としては今年初めてのライブということもあり、方々の期待値も開催前から普段以上に高まっていることも印象的でした。

 

配信と同様にこのライブのひとつの目玉としてあるのが、事前に行われたファンからのリクエスト投票がセットリストに反映されること。

 

すでに1〜30位までの結果が発表され、おそらくそれを元にセトリが組まれていることが推察される。

 

…まあ捻くれた彼らのことなので、ランク外の曲をやっても驚かないけど。

 

そんなわけで僕も結果を元に、前回の記事でセットリストを予想してみました。内容は以下の通りです。

 

1.to the CIDER ROAD

2.桜のあと(all quartets lead to the?)

3.I wanna belive、夜を行く 

    

4.スカースデイル

5.箱庭ロック・ショー

6.さよならサマータイムマシン

7.君の瞳に恋してない

    

8.きみのもとへ

9.静謐甘美秋暮叙情

10.mix juiceのいうとおり

11.シャンデリア・ワルツ

    

12.オリオンをなぞる

13.場違いハミングバード

14.Phantom Joke

15.フルカラープログラム

 

16.シュガーソングとビターステップ

 

曲順はともかく選曲はいい感じだと思うのですが…結果はどうだったのでしょう?

 

そんなことも気にしながら、今回は生配信ライブのレポを書いていこうと思います。

 

〜開演前〜

 

開演は当初19時30分の予定でしたが、混雑が予想されるということで19時に変更となりました。

 

僕も諸々の用意を済ませ、会場入りしたのは19時30分前だったでしょうか。

 

時間的に余裕もあったからか、特に制限もなく入ることができました。

 

とはいえ、会場は普段とは違って、僕らの家のテレビ、パソコン、もしくは携帯…入場後は自分の時間を好きに過ごせるのが良かったですね。

 

画面にはユニゾンのロゴと#USG2020というハッシュタグ、そして現在時刻が出ていました。

 

この現在時刻が書いてあるのが何とも言えなくて、1秒1秒時間が進んでいく感じがライブへの高揚感をより高めてくれました。

 

この絶妙な仕掛けがまさにユニゾンならでは為せる技だと思います。

 

ライブのために他にやることを終わらせていたので、開演までは意外とあっという間でした。

 

そして、いよいよ開演の20時に。

 

SE.絵の具

 

画面が変わると映し出されるのは、見慣れたいつものステージ、流れるSEは当然イズミカワソラの「絵の具」。

 

さらに順番にそれぞれの楽器がピックアップされる。

 

普段と違うのは、ステージ裏の様子が見れること。

 

顔は見えませんでしたが、裏で待機する3人が映し出されました。

 

そのまま並んでステージに向かう3人…これだけでも今日のライブを見た価値があるように思えます。

 

ちなみに今回のスタッフTはミミガヒーのシャツだったんですが、暗がりで見ると妙に迫力があったのはここだけの話です←

 

長尺で映されている分SEもいつもより長めな仕様です。

 

このかたちは武道館や15thでしか使われなかったパターンなので、今日のこのときが少々特別であることを改めて思い知らされます。

 

いつも順番で3人がステージ入りし、各々が最終チェックをしている。

 

LIVE(in the)HOUSEがいよいよ始まる瞬間でした。

 

そうして、SEの絵の具の音が消える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1.mix juiceのいうとおり

 

そう来る〜!?

 

幕開けはどう考えても「to the CIDER ROAD」信じて疑わない大半のユニゾンファン(僕調べ)の期待を良い意味で裏切る1曲目は「mix juiceのいうとおり」でした。

 

とはいえ鈴木貴雄のドラムからの

 

"今日までの感情が明日を作るから イライラも後悔もまるごとミックスジュース 12時過ぎても解けない そんな魔法があっても欲しくない 早く帰って眠らなくちゃ"

 

そんな歌い出しの特別なアレンジが加わった特別仕様で始まったこの曲は、リクエスト選挙でも4位という好成績を収めたので、1曲目に選ばれるのも納得です。

 

ただ、トリビュートライブで1曲目になっていたので、ここで再び同じ位置に来ることは少々予想外でした。

 

軽やかなピアノ演奏から始まるのが印象的だったので、アレンジが入るだけでもだいぶとイメージが変わります。

 

ポップな曲が選ばれがちだったランキング結果も反映しているみたいで、既視感のない始まり方が新鮮でした。

 

何より"イライラも後悔もまるごとミックスジュース"っていうフレーズは、今のご時世に対するちょっとした彼らの答えな気がします。

 

この曲から気になってはいたんだけど、今回のライブは鈴木貴雄がとにかく良い笑顔してるんだよな〜!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2.オトノバ中間試験

 

そう来たか〜!(2回目)

 

「今日は…長いよ〜!」と同じぐらい滅多に聞けない、斎藤宏介の「おまたせ!」から始まった2曲目は「オトノバ中間試験」でした。

 

いや、2曲目から怒涛の展開すぎますって。

 

いわゆる2曲目の「ようこそ!」枠は過去のライブでラストを担当した曲が選ばれる傾向にあるんですが。

 

この曲も日替わりですが、2017年のツアー「One roll,One romance」で本編ラストを担っていました。

 

なので、この選曲も納得です。納得は納得なんですが。

 

あまりにも良い弾すぎるし、いずれあるツアーで使って欲しかった!笑

 

個人的にはブチ上がり間違いなしな曲なので、直接オーディエンスを震わせて欲しかったのが本音ですね。

 

ただ、それだけこのライブに向けての熱量が凄まじかった証拠だと思うので、一気に今日への信頼度は増しました。

 

田淵の「制限タイムはあと少しダンス」(勝手に名付けた)もキレキレで最高でした。

 

ポップ枠では唯一無二の楽しいに振る切ってる曲だと思うので、ひたすらに楽しかったですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3.桜のあと(all quartets lead to the?)

 

そこからの流れを引き継ぐのは、「桜のあと(all quartets lead to the?)」です。

 

すごく感覚的な言い方で申し訳ないんですが、オトノバが終わった時点で、3曲目は桜のあとだっていう確信に似た何かがありました。

 

理由を頑張って説明するとすれば、ここまでの曲がライブとしてはレアであることと他の定番曲にドラマがあり過ぎるから。

 

ライブとして成立させるためには、序盤のブロックには誰もが知っている曲を1つは置くっていうのは必須だと思います。

 

ランクイン曲から考えていくと、「Phantom Joke」は大多数に対しては初披露になるし、「フルカラープログラム」や「オリオンをなぞる」はこのライブでやるには少々感動がありすぎるように感じてしまう。

 

要はそれだけでライブの話題をさらってしまうような。

 

そう考えたときに、純粋にドラマなしで上位入りしたのって桜のあとだけじゃないか?って結論になりまして。

 

多分この曲はライブで愛されてる故に3位を獲得したと考えているので、ライブを1つの線として成り立たせてくれる重要なピースになったんじゃないかと思います。

 

実際に過不足なくライブを盛り上げる仕事はまさに職人芸ですね。場違いに通ずるものがあるけど、今回はあちらにはドラマがあると個人的には思っているので、今回はこの曲以外ありえないです。

 

でも、そんな論理抜きに単純に楽しかったです、はい。

 

ここで1ブロック目終了。予想していた3曲目に「I wanna belive、夜を行く」は登場しなかったので、さすがに今回は入らなかったか…元々お蔵入り決まったしな、とすでに諦めモードでした。(ちょっとした伏線)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4.きみのもとへ

 

いつもの「自由に楽しんでください」ではなく、単発のライブでやりがちな「MCなし!」というMCとしては身も蓋もない言葉の後に登場したのは「きみのもとへ」でした。

 

多分今回初めてユニゾンのライブを見る人たくさんいただろうから、その人たちに向けての配慮だったんでしょうね。

 

さすが媚びないけど、誰に対しても誠実なバンド「UNISON SQUARE GARDEN」…大好きです。

 

話を戻しますが、まさかのこの枠で「きみのもとへ」が来るとは思いませんでした。

 

一応2015年の「プログラムcontniued」ツアーで同じ使われ方をしていたので…さすがにないかなと勝手に除外してしまいました。

 

まあでも、同じ使い方しないなんていう法則はないわけで(ガリレオや夜な夜なも何度もラストで使われてるし)…ついでにシチュエーションも違うので、既視感はあまりなかったように思います。

 

ある意味このご時世に最も求められてる曲なので、聴いてる方としても感慨深いものがありました。

 

私事ですが、投票した曲で唯一ランクインしたので、思いもひとしおです。

 

初めてユニゾンの曲を聴きあさったとき、1番最初にハマったのが「きみのもとへ」だったので、7年の月日が経って2020年に出会うのはやっぱり感動しちゃいますね。

 

1番印象深いのは"だけど be to be"のときの田淵の表情です。いい顔してました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5.君の瞳に恋してない

 

そう来たのね!!(3回目)

 

まさかの"君"繋がりにたまげました。

 

序盤で来ることは予想していましたが、スタンスがあまりに違いすぎるので、この並びは有り得ないと思っていました。

 

貴雄が1人照らされた状況で鳴ったのは、かなり聴き覚えのあるドラム音…もはやライブで欠かせない曲にまで登り詰めた「君の瞳に恋してない」です。

 

アルバムのリード的存在はどれも目覚ましい活躍をしているけど、この曲は取り立てて勢いがすごい気がしている。

 

スタンスや温度差はあるけど、どちらも共通しているのは"君"に対する温かい想い。

 

この2曲が並ぶのは一言で言うとエモいよ。

 

それはそれとして…

 

相変わらずイチャイチャしてんな!

 

っていうのが最終的な感想でした。笑

 

ポーズを真似する斎藤さんと田淵とか、おんなじタイミングでマイクに戻る2人とか…不覚にもアラサーのおじさんが35歳のおじさんたちを可愛いと思ってしまいました。

 

とはいえ、これもある意味お約束みたいなものなので。

 

いつも通りの彼らを見ることができて安心したのはここだけの話です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6.オリオンをなぞる

 

間髪入れずに始まった多幸感に溢れるセッション、これは聴いた瞬間に何の曲かわかってしまった。

 

曲の性質が丸っと反映されてるセッションが大好きなんですが、それが思い入れの深い「オリオンをなぞる」に追加されているのがとても嬉しくなりました。

 

僕とユニゾンを最初に繋げてくれた曲なので、この曲と出会ってなければ今の自分はなかった…そう胸を張って言える存在です。

 

何遍も何遍もライブで聞いている曲なので、取り立てて語るべくことはないのだけど。

 

この新しい試みのなかに少し懐かしさがある感じはちょっとした安心感を与えてくれました。

 

まさに"ココデオワルハズガナイノニ"、決意のような言葉に感じました。

 

そんな気持ちに応えてくれるかのように…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

7.I wanna belive、夜を行く

 

うおおおおお!!!!!(華麗な伏線回収)

 

この繋ぎを考えた人、もしや某アニメが大好きなんですか!「TIGER &BUNNY」って言うんですけど。

 

通例なら前ツアーの切り札的存在は序盤に出すもの…そんなお約束をサラリとすり抜けて「I wanna belive、夜を行く」、見事2020年もライブでやってくれました。

 

この曲は「TIGER &BUNNY」のために作った曲という性質上、ライブでやらないことが明言されていました。

 

それがB面選挙で2位を獲得し、特例的に昨年のツアーで披露されることとなりました。

 

本来ならばその時点でお蔵入りが確定していましたが、今回のリクエスト投票で再び上位を獲った結果、不死鳥のごとく蘇りました。

 

これはまさにファンの熱意が為せる技でした。

 

それがタイバニの主題歌である「オリオンをなぞる」と並んで披露されるというのは、多分アニメを観ていた人が1番感動していると思います。

 

かく言う僕がそうなのできっと間違いない。

 

おそらくこれが最後の登場となるだろうし、逆にそうなって欲しい。

 

それぐらい文句なしの演出でした。

 

もちろん最後になるかもしれないからこそ、よくよく噛み締めて聴いた。

 

"終わらない"し、"終われない"…偶然かもしれないけれど、先ほどのオリオンと同様に強く心に残りました。

 

意味なんてないかもしれない。

 

でも、ありがとうって言いたくなりました。

 

ここまでで2ブロック目は終了、この時点でボルテージ上がりまくりでした。

 

配信なんて関係ない…っていうぐらいに殴りかかってくるセトリにクラクラしてきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

8.スカースデイル

 

ここからはゆったりした曲が続くと予想していましたが、インタビューでセトリ入りすることが明言されていた「スカースデイル」が入りました。

 

ここまでブロック分けが当たっていたのは、地味に嬉しいです。

 

1番は暗転したまま、斎藤さんのみに明かりが照らされた状態でのソロ演奏でした。

 

昨年度行った堂島孝平さんのツアーに斎藤さんがゲスト出演した際、「スカースデイル」のソロで披露していたので、それを彷彿させる演出でした。

 

斎藤さんが作ったからという側面もあるからだろうけど、この曲で彼にスポットが当たるのはファンとしてはやはり嬉しくなってしまう。

 

2番からは通常通りの3人での演奏。実はユニゾンverはライブで聴くのは初めてなので、ようやく出会うことができました。

 

特筆すべきはリズム隊のコーラスでしょうか。

 

普段はこんなに長く聴くことのない2人の歌声に触れると、いつもとは違った印象を受けて、少しだけドキッとしてしまいました。

 

田淵の歌は昔と比べると格段に上手くなってるね。素人目にもわかるぐらい。

 

貴雄ももっと歌えば良いのに…っていうぐらい良い声してた。

 

歌詞を見ればわかるけど、「スカースデイル」のスカーは「scar(傷跡)」っていう意味もあるんだよね。

 

何でも理由づけしてしまうのが悪い癖だけれど、このご時世に聴けることにまたまた意味を感じてしまう。

 

こんな優しさが必要だよ、今は。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

9.静謐甘美秋暮叙情

 

これも「スカースデイル」が終わった瞬間に来ることが直感的にわかってしまった。

 

余談ですが、斎藤さんが弾く前に先走ってイントロ歌ってました。笑

 

この曲を入れるとしたら、優しい曲と組み合わせた方が数段魅力が出るだろうし、多分今回のセトリで1番のマイナー枠なので。

 

さりげなく登場した方が流れを壊さない気はしていた。

 

改めて見返すと、本当に今回の企画しては異質な存在だと思います。

 

未だにランクインした理由はわからないのですが、それでも予定調和になりがちなセトリをギュッと引き締めてくれる存在になったんじゃないでしょうか。

 

ポップな曲が多いからこそ、染み渡るようなバラードがより引き立っていたんじゃないかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10.mouth to mouse(sent you)

 

ここは冷静に「こっちが来たか…」って思ってしまいました。笑

 

個人的には昨年のツアーでセトリ入りしなかった「さよならサマータイムマシン」を推していたのですが、選ばれたのは最新カップリングである「mouth to mouse(sent you)」でした。

 

この曲はユニゾンとデビュー当時から親しかった「bus stop mouse」に向けて作られ、そのストーリーを知っているファンからは人気の高い曲となっています。

 

昨年行われた対バンでも披露され、その縁から「Phantom Joke 」にカップリングとして収録されました。

 

昨年のFCツアーでもけっこうな頻度でやっていたし、物語性のある歌詞からライブでやって欲しいっていう声はよく聞いていました。

 

何より"さよならが聴きたいんじゃなくて また会えると言って欲しい"という歌詞は、この時代に多分にリンクしていると思います。

 

僕自身もギリギリまで迷って予想から外したので、少し悔しかったのはここだけの話です。笑

 

最後の"楽しいことだけしか見つからない そんな時が来たら教えてね"っていうフレーズは、busだけじゃなくて、僕らに向けても言っているように聴こえるね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

11.ドラムソロ〜Phantom Joke 

 

配信ライブは1時間ちょいという前情報を得ていたので、だいぶとコンパクトなライブになることを予想していたのですが。

 

後半戦となる4ブロック目は、まさかの斎藤さんの「オンドラムスタカオスズキ〜!」からの幕開け。

 

思わず「やるのね!?」と1人でツッコんでしまいました。

 

今日は相変わらずタカオスズキの笑顔が良い。

 

ドラムソロとしては手数もそこそこ…と言った感じで、どちらかといえば後半のセッションがメインな感じでした。

 

何となく「Dr.Izzy」ツアーのドラムソロを彷彿とさせるような妖艶なセッションが繰り広げられるなか、どこか聴き覚えのあるメロディが流れてきました。

 

続けざまに登場したのは「Phantom Joke 」、今回のランキングで見事1位を獲得した曲です。

 

最新シングルでありながら、未だワンマンでは1度しか登場していない…立ち位置に反して相当にレアな存在となっているのがこの曲なんですが。

 

その甲斐あってかトップを勝ち取る結果となりました。

 

バンドとしては圧倒的にスピード感がある曲に分類されるので、演奏する方としてはかなりの技量を求められることが推察されます。

 

後述の今日の斎藤さんの調子を聞けば納得なんだけど、少しのズレが許されないとんでないクオリティを求められる曲なんだと改めて再認識させられました。

 

やっぱりこの3人はすごいんだよな…。

 

とはいえ、不調なときでもカッコ良さは抜群で、ラスサビ前のメロディとかめちゃくちゃに最高でした。

 

曲順的にもまだまだこれからのライブで仕事が残っているような伏線があるので、今後はそれも楽しみにしていきたいですね。

 

とりあえず今はようやくライブで聴けた感慨に浸りたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

12.to the CIDER ROAD

 

ゴリゴリロックの後に爽やかな前奏…控えめに言っても超最高でした。

 

誰もが1曲目だと思っていた「to the CIDER ROAD」はまさかの終盤での登場と相成りました。

 

シングルや定番曲、ドラマ性のある曲を除けば、唯一のトップテン入りを果たしたこの曲。

 

CIDER ROADが人気の高いアルバムということを差し引いても、この結果は全員の予測を超えたように思います。

 

だからこそ、この曲が最も輝く1曲目を予想していた人はたくさんいましたが、そこは我らがセトリおじさん。

 

予想なんて吹き飛ばしてしまうぐらいの、最高の繋ぎを披露してくれました。

 

今回のセトリでダントツに尖った曲と爽やかな曲の組み合わせは、僕らをジェットコースターに乗せたみたいに揺さぶりまくってくれましたね。

 

曲間だと冗長になるか?と心配していた前奏も、逆に良い味出してくれていましたね。

 

最後までその爽やかさを持続しているアウトロもとても良い感じ。

 

けれど、それを断ち切るように…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

13.場違いハミングバード

 

タカオスズキの「1.2.3.4ー!!!」の雄叫びが聴こえた瞬間、思わずガッツポーズをしてしまった。

 

このとき、経過時間は約1時間。ライブの進行具合的に、どう考えても残り4曲程度が限界だったと思う。

 

トップテン入りしてる曲はあと3曲残っていたし、それ以外にはあの「シュガーソングとビターステップ」もまだ登場していない。

 

個人的に聴きたくてたまらなかった、この「場違いハミングバード」が披露されることはないと正直諦めていました。

 

少しだけ昔話をさせてもらうと、僕がユニゾンを好きになった当時ぶっちぎりのライブ定番曲だったのがこの曲で。

 

フェスで初めてユニゾンのライブを見たとき、名前も知らないこの曲でひたすらに盛り上がったのが記憶に片隅に今でも残っている。

 

それ以来行ったワンマンツアーでは、ほぼ必ずといっていいほどセトリ入りしていて、僕とユニゾンのライブを繋げる思い出の曲みたいな立ち位置になっていました。

 

舞洲ではセトリ入りせず、MMMEがやむに止まれぬ事情で参加できなかったので、最後にライブで聴いたのは約2年前。

 

セトリを予想するたびに常に入れてしまうぐらいに待ち焦がれている曲でした。

 

それがこのリクエストライブという夢みたいな空間で出会えたこと、もう言葉にできません。

 

田淵の縦横無尽な暴れっぷりも満喫したし、斎藤さんの今世紀最高にカッコ良い舌打ちに骨抜きにもされました。

 

間違いなく単体では今日イチの満足感。ライブが見れて良かったと心から思うことができました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

14.シュガーソングとビターステップ

 

貴雄につけられたヘッドホンを見て、予想できた人も多かったでしょう。

 

14曲目は「シュガーソングとビターステップ」でした。

 

配信では、普段は見ることができない細かい部分を見ることができるのも良いね。

 

ニゾンといえばこの曲…と感じる人も一定数いると思いますが、発売からライブでは欠かさず披露されています。

 

ツアーで外れたのは、昨年のB面ツアーぐらいなものでしょうか。

 

個人的にはこの曲がユニゾン知名度の大半を占めてしまっているのが少々納得いきませんが、それもこの5年で変わったようにも思えます。

 

とはいえ、やはりライブで聴くと自然と体が動く魔力みたいなものに溢れている曲なので。

 

久しぶりに聴くと、やっぱりいい曲だな…ってしみじみと感じてしまいます。

 

B面ツアー後なので、A面のエースをラストに持ってくるか?と予想していましたが、持ってきたのは最後のヤマの直前でした。

 

その後は展開はそれが安直な予想であったことを思い知らされました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

15.箱庭ロック・ショー

 

シュガビタが終わった瞬間に暗転中に素早くカポをつける斎藤さんを映し出されました。

 

その動きにあまりにも無駄がなくて、後にアーカイブで何度も見返してしまいました。

 

その時点で、あ…と思わず声が漏れました。

 

貴雄のドラム音から始まったのは、「箱庭ロック・ショー」…きちんとワンマンライブでやるのはいつぶりでしょうか。

 

記憶に残ってる限りでは、2015年の「プログラムcontniued 」ツアー以来、実に4年半ぶりです。

 

"箱庭"というUNISON SQUARE GARDENを象徴する言葉が入っており、アルバムに何度も収録されていながら、ライブでの披露は意外と控えめだったりします。

 

「天国と地獄」や「徹頭徹尾夜な夜なドライブ」などのわかりやすく強い曲たちが帯同してきたからこそ、一線を退いてしまった感があり、ライブで見かけることは稀なレア曲になってしまいました。

 

とはいえ曲調的にはライブ映えするし、こちらもファン人気も高い印象はかなりあります。

 

そんな理由もあって、今回のランキングでも上位入りしましたが、まさか(おそらく)ラス前のこんな良い位置で披露されるとは。

 

単純に嬉しくなりました。

 

しかも、配信という形態を存分に活かしたカメラ1台で最初から最後まで撮っていく手法は鳥肌ものでした。

 

個人的には「マスターボリューム」のMVを彷彿とさせるような。

 

ニコリと楽しそうに笑う貴雄に、カメラなんてお構いなしで暴れる田淵、ギターソロの後にはにかんだ顔で笑う斎藤さん…どれも途切れずに見れることは純粋に心を奮い立たせてしまう。

 

多分ギターソロをミスってたと思うんだけど、それすらアレンジに見えてしまうファンの心理って怖いよね。笑

 

最後の斎藤さんだけで歌うサビもカッコ良さが割増で映ってるようで、高揚感がすさまじかった。

 

そして、カポ繋ぎ、おそらくラスト、ランキング結果を照らし合わせると、自然と次の曲は予想できてしまい…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

16.フルカラープログラム

 

ただただ、泣けた。

 

この時点でラストであることは強い確信を持っていたんだけど、16曲目は「フルカラープログラム」でした。

 

ナンバリングのアルバムに収録されることもなく、ひたすらにライブでやってきたこの曲が2位をとったことだけでも充分なドラマになるんだけど、それがラストで披露されるっていうのは出来過ぎな気もちょっとしている。

 

しかも、ミニアルバム1作目の「新世界ノート」の「箱庭ロック・ショー」から2作目の「流星前夜」の「フルカラープログラム」に繋がる流れ、一気にタイムスリップしたような錯覚に襲われてしまいました。

 

きっとこの配信ライブじゃないと実現しなかった結果だと思うので、この甘美な共犯関係に自然と感謝の気持ちが向かいました。

 

思えば満を持して収録された「DUGOUT ACCIDENT」のツアーである「プログラムcontniued 」でもセトリ入りしてないし、15周年の「プログラム15th」でもまさかの登場せずだったので、大事なライブでは意外と外されがちなんですが。

 

今日のこの日は誰が何と言おうと、主役の位置を獲得していたように思います。

 

圧巻なのはラスサビ前のアカペラ。

 

斎藤さんがマイクを使わずに歌う様にどうしようもなく心奪われるし、"完全無欠のロックンロールを"の瞬間にもう何か矢みたいなものに打ち抜かれた感覚に包まれた。

 

このライブでは色んなドラマに出会うことができたけど、見れて良かった…と心の底から思うことができた瞬間でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜おまけ〜

 

斎藤さんの「今のでライブおしまいです」という何ともユルい言葉で終わった配信ライブ、さすがにえー!って声出ちゃったよ。

 

珍しく高い声が出なかったと悔しさを滲ませる斎藤さん。

 

確かに「桜のあと」とか「Phantom Joke 」で「おや?」と思う場面はあった。

 

そりゃしばらくライブしなければ、勘が鈍るのもしょうがないと思うし、むしろこれだけ難易度高い曲をこのクオリティでやってくれたことを感謝しなければいけないよね。

 

貴雄も言ってたけど、大事なのは魂がこもっているかどうかだし。

 

そして、ちょっとご報告があり、9月30日に8thアルバム「Patrick Vegee」の発売が決まりました。

 

年内の発売を予定しているということでしたが、いよいよスケジュールが発表されました。

 

こちらもどんなアルバムになるか楽しみです。

 

さらに…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

EX.弥生町ロンリープラネット

 

ライブのおまけとして、「Patrick Vegee」から新曲が披露されることに。

 

これは嬉しいサプライズでした。

 

田淵曰く「相当変なアルバムになった」ということなので、どんな曲なのかと思っていましたが、確かにユニゾンではありそうでなかった優しさが前面に出ている曲でした。

 

"どうしたって惹かれあってしまう"

 

"理由はうまく言えない方が 大切の理由になれそうだ"

 

"ひとりぼっちのままじゃ 気づけない単純なことが 幸せになる 幸せになるよ"

 

どこか今までなかった暖かさを感じるような歌詞も印象的でした。

 

この曲はバラード枠かな?と予想しますが、あまり表に出ない彼らの誠実さが感じられて、個人的にはとても好きです。

 

画面に映っていた曲名は「弥生町ロンリープラネット」、噂によれば弥生町はユニゾンを結成したスタジオがある町だそうなので、そこにどんな意味が含まれているのかも気になります。

 

"それが冬の終わり"

 

何となく季節は2月ごろをイメージしてしまいます。

 

凍える日々が少しずつ終わりに向かっていくような、そんな切なさと前向きさが混在しているような。

 

ニゾンでは珍しい雪のない冬の曲か…と嬉しくなっている僕に、とんでもない衝撃が舞い降りるのはこの数秒後。

 

"そして、僕らの春が来る"

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

EX.春が来てぼくら

 

はあああ〜〜!!って、人生で初めて吐息が漏れた瞬間でした。(至極どうでも良い報告)

 

そうでした。UNISON SQUARE GARDENがただ新曲を披露して終わるわけがないんです。

 

"冬"を強調した曲のあとに続くのは、「Patrick Vegee」にも収録される14thシングル「春が来てぼくら」でした。

 

あまりにも繋ぎが芸術的すぎて震えました。

 

この"春"が今のこのご時世にもリンクしてるみたいで。

 

僕の音楽生活において、新しい季節が訪れたような…そんな気持ちにさせてくれました。

 

きっとこの2曲は「Patrick Vegee」でも並べられるのでしょう。いや、並んで欲しい。

 

最後の最後まで揺さぶれた先には、とんでもない多幸感が待っていた。

 

単純に好きな曲でもあるので、それがこんなに魅力を高めて現れるなんて、何て僕は幸せものなんだろう。そう思わずにはいられませんでした。

 

youtubeに投稿されていた日比谷公演の「場違いハミングバード」を彷彿とさせるような3分割の画面も心にグッと来ました。

 

きっと今日が僕らにとっても、彼らにとっても、"新しいページに絵の具を落とす"日になったはずなので。

 

それを象徴する曲になってくれたと思います。

 

この曲は田淵の笑顔が良いんだよな。

 

曲が終わった後、一言も喋ることなく終わるのも余韻を感じてとても良かったです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜ED〜

 

ニゾンとしては、珍しいEDもついていました。

 

ライブに向けての練習やリハーサル風景が主な内容です。

 

トリビュート特典のドキュメンタリーでも感じましたが、やはりこういう制作風景が見れるのは嬉しいですね。

 

音楽は「春が来てぼくら」のinstrumetal、これも良い味出していました。

 

生配信ではあるんだけど、何だかひとつの作品を見ているようで、改めて感慨深い気持ちになりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以上がライブレポになります。何だか自分の思いを詰め込みすぎて日記みたいになってきましたが。笑

 

セトリは以下の通りでした。

 

LIVE(in the)HOUSE セットリスト

 

1.mix juiceのいうとおり

2.オトノバ中間試験

3.桜のあと(all quartets lead to the?)

 

4.きみのもとへ

5.君の瞳に恋してない

6.オリオンをなぞる

7.I wanna belive、夜を行く

 

8.スカースデイル

9.静謐甘美秋暮叙情

10.mouth to mouse(sent you)

 

11.ドラムソロ〜Phantom Joke 

12.to the CIDER ROAD

13.場違いハミングバード

14.シュガーソングとビターステップ

15.箱庭ロック・ショー

16.フルカラープログラム

 

EX.弥生町ロンリープラネット

EX.春が来てぼくら

 

 

セトリ予想としては、全体で16曲という予想が当たったのが純粋に嬉しかったです。

 

ブロックもほぼ正解してたしね。曲の置き方については100点なんじゃないかな。

 

ちょっとはセトリおじさんの思考についていけるようになったかな?

 

曲もある程度予想がついてたとはいえ、14/16というのはなかなかの当たり具合かと。

 

オトノバもmouth to mouseもギリギリまで迷っていた枠なので、あまり悔しくないかな。

 

おまけに関してはあくまでライブではないので、そこは考えないようにしています。

 

とか言ってたら、次のライブでボコボコにやられてる未来しか見えないけど。笑

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ん?次のライブ??

 

映像の最後に「8月22日 LIVE(in the)HOUSE2 開催が決定! 31〜70位の曲を中心にライブを行います!!」の文字が。

 

これはまた死ねない理由ができましたね。